気候変動とUFOフラップ
UP : 2004.07.01
6月だというのに、大型の台風が次々とやってきました。

例年の通過コースと違うのは海流のせいだとされていますが、それは気圧の張り出し方が違うからだとも言われています。それでは、なぜ張り出し方が異なってきているのでしょう?
最近はこれまでなかったような竜巻が通り過ぎ、何百件もの家が被害を受けたりしていますし、日中の気温はもう真夏日で、うだるような日が続いています。

「変化」は少しずつ起きていますので、気温の上昇には慣れてしまっていますが、確実に平均気温が上昇していることは確かです。裏日本では、冬の積雪量が少なくなり、生活様式の変化さえ起きています。
世界的な気温上昇が観測されているのは、単に「エルニーニョのせい」だとか「海流のため」などと簡単に言い切ることは出来ないような、さまざまな複合的異常気象が起きているように思われます。

もう20年以上も前のことですが、当社の出版物とテレビが連動し、『第3の選択』問題で、日本中が沸きかえった事があります。すでにその時、地球全体の気温上昇が意識され始めていました。この作品で語られていた地球の危機の原因は、化石燃料の使用で排出された二酸化炭素の温室効果で急速に温暖化が進み、地球上に人が住めなくなるという設定でした。

この作者は「あくまでも現実的な事件やデータをもとに作り上げた」と語っていましたが、その現状が急速に進み、地球脱出のための科学者の失踪事件や、過酷な宇宙旅行による悲惨な状況をストーリーに織り込み、多くの視聴者にリアリティーを感じさせたため、ちょっとしたパニックを引き起こしてしまいました。番組終了とともに閉店した書店のシャッターを叩き、書籍を買い求めた視聴者もいたと言われています。
番組放映の翌日、当社の電話回線はパンクしてしまいました。

その後、この話はエイプリルフールの冗談話のように扱われ、ひとまず収束しましたが、しばらくして温暖化は現実の環境問題となり、ここ数年では広い範囲の極地の氷床が溶け出し、海面上昇によって消失しかかっている国さえ出始めています。さらに巨大化しつつある中国市場では、車社会が進行していることで、危機感は一層拡大しつつあります。

そしてここに来て、英国の「ガーディアン」紙に、気になる記事が掲載されました。それは、ペンタゴンがブッシュ大統領に「気候変化がわれわれを破滅させる」という報告書を提出したという内容でした。「温暖化などにより、今後20年の戦争と自然災害により、地球社会は何百万人もの生命に関わる地球規模の大災害に直面するだろう」というのです。
またその中では「イギリスは、2020年までにシベリアのような気候に突入するだろう」とか「ヨーロッパの主要都市が、海水面の上昇のために沈められてしまうだろう」等と推測され、このような状況によって干ばつや飢饉が広範囲に及び、やがては世界中で暴動が噴出することになると結論付けているのです。

またさらに各国で食料や水の不足が進み、核エネルギーへの依存や惑星全体に及ぶ急速な気候変化、近年ヨーロッパやアジアで起きた洪水などで、既にその前触れが出ている事から、2050年あたりには100億に達するという未曾有の人口増加と、森林喪失による降雨の流出で「20億人以上が洪水荒廃の危機に直面することになることは間違いない」としています。

報告書の結びでは、現在のブッシュ新政権に対し「気候の変化の危険性はイラク問題を上回ったものになっている」と警告しています。

一方ブッシュ政権は、この時点では報告書を無視しているようですが、まだ認識出来ていないだけで、あくまでもオイルと軍需産業の利益追求に血眼になっているだけからなのか、もう手の施しようがないので『第3の選択』のように、一部の人間だけのプロジェクトにシフトしてしまっているのか、このどちらかだと言えるでしょう。

最近封切られた「デイ・アフター・トゥモロウ」という映画の内容は、このペンタゴン報告書をもとにして作られたともいわれていますが、さりげない「啓蒙」の意味で、制作の予算が投入されたのでしょうか。
映画では時間が非常に短縮され描かれているようですが、実際は約20年というスパンだということです。それでも意外に短いと言わざるを得ません。

そして、このところの異常気象の原因としてもうひとつ気になるのは「太陽系全体の異変」です。
二酸化炭素の排出ガスによって温暖化がもたらされるような内的な要因だけでなく、外的な宇宙からの要因もあるのではないかと思われるのです。最初の私の疑問は、そういう意味が含まれています。

まあたとえそうであったとしても、我々にどうすることも出来ないのではないかと言われるのも無理からぬことですが、一時的なものであれば、化石燃料から空間エネルギーへの変換を急ぐことでクリアーできるかもしれませんし、地球外に及ぶ広範な終末なのであれば、極論ですがとりあえずはシェルターなどでしのいで、ゆくゆくは自力・他力でどこかに疎開することになるかもしれませんが、まずは現在の状況のきちんとした「見極め」が必要不可欠でしょう。

そのような中で、今年に入ってからメキシコ・ポルトガル・ギリシャ・北米など、世界各地で頻発しているUFO出現の意味が、前述の....つまり宇宙からの外的な要因にあるのではないかとも考えています。

宇宙探査衛星や観測衛星のデータを調べてみても、外的な要因を思わせる状況が垣間見えて来ます。
20世紀に増大してきた太陽の磁気放射はここ数年極大になり、空前の爆発フレアが観測されました。そしてついに昨年11月には、それまでの最大の爆発の倍にもなるフレアが現れています。

金星は、惑星探査が始められた頃に比べ硫黄が減少すると共に、酸素原子量が増加していると報告されています。
火星は、これまで観測されたことのない大きさのハリケーンが吹き荒れ、極冠の喪失が起きています。
木星は、変わることのなかった大赤斑が消え、熱放射が増大しており、これまで考えられていた表面温度の変更が余儀なくされています。

『ニラサワさん。』に友情寄稿してくれた古山氏は、以前メキシコの山間部に入り、かつて世界会議が開催されたことのある「施設」を訪れたことがありました。
頂いた旅行の報告書にはその施設入口の写真が付いており、入口の上には大きなプレートが確認でき、スペイン語で「天使の館」という意味の文字が書いてあります。

そこで行われた世界会議というのは、地球外から来た惑星人と各国の首脳が集まって開かれた「惑星会議」でした。
議題は、太陽系全体の変動に関する内容だったと言われています。

そして、もともと宇宙開発の原点が「他の惑星の住人から地球人への警告」であったことを思い出すと、宇宙開発や宇宙人との交流は、人類がこれから生き残っていくための必要条件であるということになるのではないでしょうか。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。