変動と新しい兆し
UP : 2004.09.10
最近は歳のせいか、はたまたヒート・アイランド現象が進行しているせいか、とにかくこの暑さは体にこたえます。屋外では夏場の「熱中症対策」というやつで、帽子着用を忘れず、作業などがある時は手早く片付けるようにしています。以前はそんなに気にすることはなかったように思いますが....

著名や予言の類の多くは、だいたい2000年に「終わりの時」を設定していたように思います。(今は2013年ころという説が多くなりました)。それは天変地異の襲来と同時に、至福千年の到来の予言でもありました。それに加えて、さらに「キリストの再臨」までも訪れる事になっています。

先日のアテネオリンピック最後を飾る男子マラソンで、スコットランドからやって来た「自称キリスト教徒(元神父)」がトップランナーを妨害した事件で、世界中が大いに憤慨しましたが、その目的が「キリスト再臨の宣告」だったという事には、とても驚きました。結局このメッセージは「バカバカしい」「異常だ」で片付けられましたが、聖書の予言を信じている人にはどう映ったのでしょうか。

そんな中で、ここのところの気温上昇・台風の記録的な上陸回数・山火事や豪雨による災害の増加など、どうもただ事ではないような気がしていますが、更にもうひとつ気になっていることがあります。

現在、当社で売れている傾向の一つに「医療系の本」があります。もちろん今日の西洋医学から「飛躍」した、特殊な自然療法のものです。
当然、理論的には西洋医学に立脚することは難しく、そのシステムも確立されてはいません。しかし効力が無ければ支持する人もいないはずです。ひとつ確かに言えることは「目に見えないもの」に立脚しているということです。

「目に見えるもの」或いは「確実に繰り返し実証し得るもの」しか認めないという現代科学の姿勢にも一理はありますが、人体にはそれを超えるシステムがあると言わざるを得ません。ここで一つ一つの手法について検討することは無理ですが、私なりにある「原理」に辿り着いたような気がしているので、それを紹介してみましょう。

ある意味では、それは「至福千年」の原理かもしれず、また国連のUFO研究部局が提唱した「宇宙的接触による変容」を表しているのかもしれないのです。

理論や状況というものは、ある程度言葉によって伝達可能ですので、書籍などによって理解できます。
しかし、治癒能力が発揮されるのは、言葉や理論を超えた何か・・・たとえば「波動」とか「空間」「次元」などと表現されるものを通じて、作用が現れて来るようです。
その一方で、言葉による説明はとかく逆説的に解釈されたり、完全な把握までには至りません。このことは、各能力者の講演やセミナーに参加してみて、初めて気が付くのです。

解りやすい例をあげます。
たとえば、奇跡的な治癒で注目されている「ある先生の本」に興味を持ったとします。そこにはいろんな人の実例など「さまざまな状況説明」が繰り返されていますが、本の結論には「愛に満ちた生活をしなさい」とか「自分が神の子だと自覚しなさい」などという、ありきたりなことが書かれており、難病などの奇跡的な回復がなされた具体的な理由を知りたくなり、その先生の講演集などを買い求めて読みます。

しかし、それでもよく分からないので、CD付の本がさらに売れることになるというわけです。実際、その先生の声を聞くと、多少は理解が進むからです。
ですが、やはりその先生の言わんとしていることは、どうも言葉や理屈ではピンと来ない部分が依然として残ります。それは何なのでしょうか?

体感する程のはっきりとした効果というものは、その先生の治療所や研修所に行くと頻繁に起こるのですが、それは現実の環境によって「自覚が深まる」からだと思われます。ここでいう「環境」とは、言葉で認識する情報量の何倍もの「何か」を吸収できる場所・空間あるいは気などです。単純にいえばそこには「想念の共鳴」があるでしょう。
結果だけを見ていては分からないのですが、人間がそこで行動し、生活し、存在していることによって、言葉では言い表せないものに触れるではないでしょうか。

私が見た奇跡的な治療現象の場では、あの『ETに癒された人たち』のようなことがあったり、「時空を越えた共通の場」におけるシンクロにシティーが起きています。
その正確さや強さが真価を問われ続けますが、そうした感応は誰の中にも起きています。どう役立てて応じていくかは、各自の自覚によるわけです。

私の体験から気づいたことは、それら奇跡の原理は、SRVにおけるリモート・ビューイングに通じているということです。最近はテレビの特番などでも、いわゆる「超能力捜査官」が頻繁に活躍するようになりましたが、奇跡的な治癒の現場では、あの能力が自然発生的に、何かのきっかけで市井の中で生かされているように思われます。

リモート・ビューワーは「想う」だけで、言葉や文字は必要なく、ターゲットを特定していきます。その一方で、治癒能力者が捉えた対象者に対しては、その「いわれ」に関する情報だけでなく、細胞や分子構造に影響を与える事になるのです。
結局それは、霊視とか透視といった現象と同じものであり、影響が発現すれば、遠隔療法ということになりますが、これがさらに時間をも超えると「予言」ということになるのではないでしょうか。

この現象は、これまでは比較的に宗教の範疇にありましたが、私たちがはっきり認識できる範疇、言い換えれば「科学的研究対象」として捉えていく必要があります。そうなるとSRVは「科学的遠隔透視」と言われるようになるわけです。

これまで先駆的な成功をした人たちには、共通して既存の常識や先入観に全く囚われていないことがあげられます。中でも興味深いのは、発言内容や集団のシステムが形骸化しない事です。
解りやすく言えば、教団や経典のような「固定したもの」を作らず、常に「進展し続けている」ということですが、それは人生そのものが、生命の発現の連続と捉えていることの現れだと思います。本当の能力あるところに、その純粋さ、力みのなさ、驚くような透徹した広がりが感じられます。
その本質には特に難しいものは無く、ただ宇宙そのものが見えているような気がします。

かたやテロと戦争に明け暮れ、大風と洪水に打ちひしがれる現状の中で、やはりこの時代が、新たなステップに突入しつつあるのではないかと実感しています。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。