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![]() UP : 2004.11.22 |
今回は、抜き刷り通読(製本する前に読むこと)段階で、久しぶりにのめりこんでしまった、12月6日に発売される「超脳霊視聴『忠臣蔵 松の廊下』(上)(下)」の内容について、急遽、紹介させて頂きたいと思います。 本書は、忠臣蔵の松の廊下事件について、著者の白石秀行氏が霊視聴者・長谷川わかさんに透視させ、そのデータ内容をまとめたものになっています。 最初に感じた疑問は、忠臣蔵の「松の廊下」だけで(上)(下)2冊にもなったことです。赤穂浪士の隠密裏の準備や討ち入りの状況など、他にも重要な筋立てがあるはずなのに、本書の内容が最初の殺傷事件だけとは.....どういうことなんだろう?と。 しかしそれは、読んでみて納得しました。 忠臣蔵には幾つかナゾの部分があり、その一つに「なぜあの場で、浅野内匠頭が斬りかかるようなことをしたのか?」という点があります。 一般的には、逆上して行ったということになっており、本人もそのように述べていたとのことですが、一国一城の主が、お家断絶になることを知りながらとった行動としては、あまりにも軽率とも言えます。 そして何をかくそう、実はそこに、誰にも言えない大変な裏事情があったということが、本書に公開されている「透視実験」で、初めて分かったのです。 おそらくこれは、今までだれも知らなかったことだと言っても良いと思います。それは「日本国家存亡の危機にかかわる陰謀だった」可能性を持っていたからです。 それだけに、当事者は未だ浮かばることが無かったのかもしれませんが、今回の透視において、ある前世的な因縁から、彼らが突然、能力者の前に現れたのでした。 透視の中では、これまで埋もれていた当事者の怨念が、ここぞとばかり噴出しているようなところもあり、日本の霊言によくある、言霊(ことたま)のシンクロ、掛け言葉が繰り返され、一刀を振り下ろす時の掛け声が、くどいほど繰り返し吐露されていますが、そこにも生きた情報らしさが溢れていると言えます。 さて、この本の文体は非常に「特殊」です。文章の集まりでありながら、まるでコミックを読んでいるかのような錯覚を覚えます。初めは読むのに疲れるかもしれませんが、慣れてくると透視現象における三次元映像の世界に引き込まれていきます。いわばこの透視は「立体的コミック」です。いや、それ以上の、想念的次元空間さえ感じられるのです。 また、著者は透視者に、松の廊下をヘリコプターで飛行するように観察させたり、人物がどこにいて、その時に何を考えていたか?ということなど、非常に詳細に透視させています。浅野内匠頭が斬り付けた傷の大きさも、服を通り抜けて皮膚の状態を直接透視させています。 実はこの透視実験は、30年以上前に行われたのですが、近年の歴史学データにおいて、透視結果が次々と実証されてきていることから、今回の公表に踏み切ったとの事です。 著者の白石氏は情報工学の専門家であり、応用数学・人工知能・理論物理学の研究に身をおいた後、コンピュータ会社に勤務し、東京オリンピックの時には競技技術員などもしています。その他にも様々な学会に所属し、大学で講師をしていたという、バリバリの「唯物的」立場にありながら、ひょんなことから一人の霊能者と出会い、その能力を実証・実験する事になり、現在まで膨大なデータを蓄積してしまったという、実に類稀な人物なのです。 今回はそのデータの一部をまとめたものなので、生の記録文に技術系の専門用語のようなもので補足してあったりと、一般の人にはちょっと難しい箇所も見られます。しかし著者の立場からすれば、精一杯の表現ということになるのでしょう。 帯の背の文には「時空を超えた双方向霊視聴ディスカッション」とあります。 過去の人間の言葉を取り次ぎ、それが「能力者」であった場合、見えたもの・聞こえたことを言葉で伝えることになり、「自分の意見」と「過去の人間の発言」が入り混じってしまいます。さらにその間、著者である立会人の質問が入り、さらに一つの文章に入り混じっています。 本書では、それを分離せずにそのまま表現しているため、読者はそれをわきまえて読まなければならず、最初はしんどさが生じて来ます。しかし、そこにそれぞれの気持ちや感情の機微が含まれ、より豊富な情報量を感じさせるとともに、何とも言えない「おかしさ」と笑いがこみ上げて来ます。私の場合は、あまりのおかしさに、お腹が痛くなったほどです。 巻末のプロフィールによれば、能力者の長谷川わかさんは埼玉県の出身で、なんと元外交官夫人です。そして霊感業鑑札(警視庁試験)碑文谷警察印となっています。そのようなものがあるのかどうかは分かりませんが、いくつかの難事件を解決したことが紹介されており、それから警視庁のお墨付きを頂いたのでしょう。 特には世界史の動向など、大局的な面も未来に渡って透視していたとの事で、事前に透視していた「神戸大震災」の時には、然るべき所への告知に、ご苦労されたようです。 その他の未来透視もいくつかあるようですが、現段階では「パニックを避けるため」に、公表を差し控えているようです。そんな中で今現在、著者の白石氏は都内に住んでおられますが、これは近々の関東地方には、大きな天変地異などが起きる事は無い、と解釈すべきなのでしょうか。 本書でもうひとつ興味深いのは、徳川綱吉の概観や身長を透視させているところで、ついで話として出てくるのですが、現代の科学的遠隔透視(SRV)と同じように、宇宙の様子についても透視しています。 そこでのデータでは、「超時空で訪問してみたリアルな宇宙人の社会は....」現代人の私たちの生活とまったく変わらず、グレイ系のような宇宙人は出て来なかったというのです。 また著者は、こうした「透視」のような能力が現れる場合、顕在意識が「薄く」なるために、人間の隠れた情念や人格が現れ、非常に危険であることを指摘しています。さらに過去の様々な有象無象、宇宙的実体なども入り込みやすいため、相当な精神的訓練、もしくは修行が必要であることも強調しています。 永年の研究から、安易な能力開発は危険であるということを、実感しているようです。 このコラムが出る頃には、本書は完成している筈ですが、それから流通に回るのに多少時間がかかりますので、実際に書店に出てくるのは月末になるでしょう。大きな書店には概ね配本されますので、手に取ることが出来ますが、もし見つからない場合は、本サイトの通販にてご注文ください。 今回ご紹介させて頂いた、本当に前代未聞のものになると思われる記録の数々、 是非ともお読みいただければ幸いです。 |