宇宙人を身体検査した医師
UP : 2005.09.02
中南米でのUFO事件で思い出すのは、シャーリー・マクレーン著の「アウト・オン・ア・リム」に出てきた、ペルー奥地の高原地帯に着陸している宇宙人らしき小柄な人物に出会ったという、アンデス山地の温泉街の風景ですが、これに似たような事件の話を、当社の著者関係者から聞いたことがありました。

これはもう5年ほど前のことになりますが、著者シリーズが出されたこともある知花先生の関係者が、ペルーの高地で農園を営んでおり、そこへ日本からツアーが出ていた頃の話です。

その夜、農園の集会室で、日本からやってきた十数人が食卓を囲んで団欒していると、天井の照明が点いたり消えたりし始めたそうです。そのうち、なにやら外も騒がしくなってきましたので、農園の主が「またやって来ているな」などと言いながら外に出ていくと、他の一同も、玄関の前の芝生になっている広場に出てみました。

すると、山の向こう側から、いくつもの光体がきれいな色で発光しながら、皆のいる上空あたりまでやって来ました。それらはそこでぐるぐる回ったり滞空したりして、飛び回ったということでした。

私はツアーに参加していたメンバーから、直接その時の様子を聞き、まさしく「アウト・オン・ア・リム」の世界が本当にあるんだな、と実感したものでした。

さて、前回レポートしたメキシコのグアダラハラに出現したUFO艦隊のパイロット達は、いったい何を考えながら飛びまわっていたのでしょうか?
あの事件の前後、アルゼンチンでは二本の角のようなアンテナがついた、ボール型のUFOが目撃されています。彼らにとって、アルゼンチンもペルーもメキシコもひとっ飛びなのでしょう。

そこで今回は、それら宇宙船の乗員達がどのような生命体で、どのような事を考えているのかを知る手がかりとして、メキシコのレオポルド・ディアス医師の体験談を紹介してみたいと思います。
以下の内容は、UFO教育グループがディアス医師を日本に招聘し、1978年5月に東京の新宿区牛込公会堂で行った講演会の抄録です。


正直にいいますと、私は自分の体験を人前で話すことは、医者という職業上、初めは警戒しましたが、あまりにも具体的な体験でしたので、これ以上黙っていることは出来ませんでした。

それは1976年に始まったことで、それまではUFO問題に対して、私はまったく無関心でした。
しかしその年の4月に、アメリカへ休暇旅行に行って、それから自宅のあるメキシコのグアダラハラに帰る途中のことでした。シャリートという州を通っていたときで、午後6時半ぐらいでした。

そこで私たちは、突然素晴らしいものを見ました。丸いものが山の上で止まっていました。この巨大な円形の物体は、赤やオレンジのコロナ状に美しく輝いており、私はもちろん、まわりでドライブしていた人たちも、みな止まって見ていました。
そこで2分ほどすると、その円形物体は上昇して、そろそろと動きだしました。山は道から2マイルほどのところにありました。スピードはどんどん上がっていき、南東の方へ飛行して行き、数分後には、地平線の彼方へ消えてしまいました。この出来事に私はとても驚き、それ以来、UFOのことを信じるようになりました。

そして自分が何を見たかについて関心を持ち、いろいろ調べようと思いましたが、メキシコには、あまりいい資料はありませんでした。その後、保養地に行った時にジグザグに飛ぶUFOを見、さらに5機のUFO編隊をそこで目撃して、UFOというものが現実のものであることを自覚しました。
またその頃は、メキシコでUFO事件が多く、「自分も見たことがある」という人が周りにけっこういました。

その事件が起きたのは、今から7カ月前(1977年)の10月28日のことでした。私の診療所に一人の人物が訪れてきました。私は市内の大きな病院の院長をしていますが、私個人の私設の診療所も中心街に持っており、そこでのことです。

ちょうど最後の患者さんだと思った人に、「さよなら」を言ってから、待合室を見ると、まだ一人の男が雑誌を読んで待っていました。その男を見ると何か特別なものを感じ、とても惹かれました。

「何かしてあげましょうか」と聞いてみますと、彼は立ち上がって「診断をして下さい」と言いました。
立ち上がったその姿は、背がとても低いことに気づきました。またその肌が、牛乳のように真っ白なのに驚きました。でも彼は、まさしく人間には違いありませんでした。
そこで「まあ、こちらの診察室に入って下さい」というと、彼はとても不思議な声で応えたのです。それはテナーというか、女性的な感じの声でした。

近くに来て気付いたのですが、彼の周りからやさしさと善意の雰囲気が放たれているのを強く感じました。

「どこが悪いのですか」と、私は一応聞いてみました。
「どこも悪くはないのですが、体を大切にしているものですから、血圧と心臓と肺を調べて見てください」と彼は言いました。
「わかりました。では服を脱いで下さい」と言いました。

彼に近付いてみると、いくつかの特徴に気付きました。まず、肌が非常に柔らかいのです。まるで2才の赤ん坊のようでした。身体にはほとんど体毛がなく、ただ、こめかみのところに毛が生えていました。頭のテッペンはツルツルでした。
また近付いて、血圧を測るときに目を見たのですが、青紫色で実に親愛の情に満ちていました。

そうこうしているうちに、私はこの人はどこから来たのかと考えてみて、何か非常に興奮をに覚えました。初めはヨーロッパでスイスあたりの人なら、このような肌と目の色をしているのかもしれないと思いました。
「診察の記録のために、あなたがどこから来られたか教えてください」というと、彼は「そのことは、どうでもいいのではないでしょうか」と答えました。
また血圧を測るとき、年齢を知る必要があるので、「おいくつですか」と聞くと、「85才です」というものですから非常に驚きました。
私にはせいぜい40〜50才ぐらいにしか見えませんでした。「もっと若く見えますよ」というと、彼は「健康には気をつけています。無理なことをせずに自然のままにいるのですよ」と言いました。
血圧、脈拍、呼吸などを調べてから、彼に「どこも悪いところはありません。元気ですよ」というと、彼は喜んで、「どうもありがとう」と言いました。

続いて彼は次のようにました。
「私はただ単に診察のためだけに、ここへ来たのではありません。あなたに話ために来たのです。最初に診断を頼んだのは、ただあなたの反応を見るためです。」
そして更に「今から私がいうことを、別に暴力を振るう訳ではありませんから、怖がらずに落ち着いて聞きなさい・・・ 
私と同じような者は、たくさん来ていて、さまざまな必要なことを、あなた方に伝えるために来ているのです」と言いました。

また私が「あなたはいったいどこから来たのですか」と聞くと

「どこからきたかは重要ではありません。メッセージを伝えることが大切なのです」と言うのです。そして、
「あなたたちは物質的なものをばかりに関心を持ち過ぎるので、精神面を学ぶために力を入れるべきです」と言いました。また、
「あなたたち地球人は、地球を危機に陥れています。まず水や空気を汚染していますが、こんなことではいけません」とも言いました。

その時私は、彼が新興宗教の一員ではないかと思いました。しかし彼は、

「あなたたち地球人は、宇宙の一員であることを知るべきです。これからあなた方にとっていちばん大切なことは、新しいエネルギーを発見することです」

と言ったのです。
そして、全く費用のかからないエネルギーが存在することを教えてくれました。

「そのエネルギーは、電子を分離することによって得るもので、磁気のようなものです。
これは全宇宙の中に満ちており、宇宙の中に発見できる唯一の自由なエネルギーです。このエネルギーは、レーザー光線のようにして用いられるもので、単結晶の水晶によって取り出されます。
あなたはすでにご存じでしょうか。太陽、惑星、衛星などの銀河系すべては、同じ要素からできています。ただ電荷のみが存在しているのです。なぜなら全ては原子から構成されており、原子は電荷の均衡を守ることによって、宇宙のさまざまな形態のものを形成しているからです。
あなたたちは、創造主や神を知りたがっているけれど、それには全く形がないということに気付いていない。
至高な英知の光を知る方法は、ただあなたの感覚によって受ける印象を通して行うことです。あらゆるものが英知の因によって成っているのですから、結び合う全ての至高なるものに向かって、その知性が印象付けられて存在しています。それによって、目に見えない調和が生み出されるわけです。ご存じのように原子はその親和力によリ、陽子と電子の軌道空間によって構成されています」

「宇宙のどこを見てもそこに見出される力はただ一つ、電気です。
この力こそ神の表現に他なりません。
全ての種類のエネルギーが、そこから放散されています。
このエネルギーを支配できるならば、今以上に宇宙を旅行することができるのです。電気は自然で無限のエネルギーです。
宇宙の中の人間も、すべてこれらの電荷でできているのです。実体間の唯一の相違は、電荷の周波数の違いなのです。つまり電位の蓄積の度合です」

「あなた方が発見できる創造物の中で、一番高い周波数を持つものは、人間の脳細胞です。これらの周波数のバランスが整っていれば、人間は健康でいられるけれども、崩れると病気になります」

「死は存在しません。創造主は生命そのものだからです。死は有り得ないのです。ただ初源への回帰が存在するだけです。
宇宙の中で見い出せるものは、生命以外無いのです。このようにして周波数のバランスというものを理解し、如何にしたらその状態が保たれるかを知れば、もはや病気にはならないでしょうし、しいては若さを保つことさえ可能になるでしょう」


というような話をしてくれました。

現在、私たちは9つの惑星しか知りませんが、彼は12個あると教えてくれました。また地球では3つの元素(電子、陽子、中性子か?)しか知られていませんが、宇宙人は15も知っていると言いました、

そして、人間自体も電荷的存在であるというのです。まさに私たちはバッテリーのようなものであり、身体の全ての感覚や器官、組織間において、さまざまに異った周波数があることに気付くだろうし、さまざまに異った荷電の度合い・波長の形態を持った原子的存在そのものであることを知るだろうというのです。
こうして我々が何であるかを知って、差別をなくし、全人類が平等の環境を持ち、互いに尊敬しあえるようになるのではないかと教えてくれました。

さらにまた私は「どこから来たのか?」と尋ねてみると、彼は小さい声で

太陽の向こう側から来たと、だけ言っておきましょう」と言いました。

すでに2時間ほど話していたものですから疲れを感じていたので、彼は
「これ以上話すとあなたは混乱するでしょうから、また近いうちに、あなた方のことや、さらにエネルギーの問題について話しましょう」
といって別れました。

私はこの時、彼の跡を付けて見ようと思い、10秒ほどして後を追ったのですが、いなくなっていました。まさに消えたとしか言いようがありません。
診療所は通りの真ん中にあるので、どの角を曲がるにも100メートルはありますから、そんな短時間に曲がり角まで行くことは考えられないのです。

その後私は、この事を殆ど人にしゃべらず、ごく親しい友達や親戚の人にしか話しておりませんでした。それは医者という立場に傷がつくと思ったからです。

私はここで皆様方に、私の体験を押し付けようとは思っていません。
あなた方自身で考えていただきたいのです。

             「UFO教室」第6号(1979年1月刊)より:文責・韮澤

この講演会を日本で行なった当時は、宇宙人がディアス医師に告げたエネルギーの問題について、まだよく把握出来なかったのですが、以前のコラムで書いたように、最近の最先端の理論物理学では、波動共鳴やフィールド理論など、ようやくこの宇宙人が言っていたことが理解出来そうな時代になったようです。

実は私の知人で、フリーエネルギーについて日本で長年研究している人物がいるのですが、その人が最近アメリカの学会で、自分の論文を発表するために渡米した際、西海岸で偶然にもこの医師に会ったのだそうです。その時には、来日公演のとき一緒だった仲間もいたということです。
そして驚いたことに、その時上空に一機のUFOが滞空しているのを目撃した事を、私に打ち明けてくれました。

もしかすると、約30年前にグアダラハラの診療所に訪ねてきた宇宙人が、また遭うチャンスを伺っていたのかもしれません。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。