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![]() UP : 2008.07.08 |
『続・未来からの警告〜ジュセリーノ予言集U』を4月に刊行して以来、配本の手配に追われた後、ジュセリーノ氏の来日公演などで多忙の身となってしまい、コラムの更新に若干間があいてしまいました。
今年の5月にジュセリーノ氏が来日し、有楽町マリオンなどでの講演会が始まって間もない同月12日に、中国の四川大地震が発生しました。犠牲者は5万人、行方不明者も5万人にのぼると報じられています。 このとき私は、「今年の9月13日に中国の南寧あたりで起きる」とされている、大きな地震に関する予知文書が気になりました。そこには「前兆地震がある・・・」と書かれていたからです。 この文書は、すでに一年前に刊行されている『未来からの警告〜ジュセリーノ予言集T』のP.146に、中国大使館に送られた原文が出ていますので、確認することができます。 このような文書は、誰もが認められる予知として大変貴重なデータとなります。 さらにこのケースは、未来の重大事件へと繋がっていきますので、はっきり認識しておいて頂ければと思います。 なお、「予言集T」のP.145にある訳文は、次のようになっています。 「2008年9月13日に、中国で地震が起き、30メートル以上の津波が海岸を直撃します。 震源地は南寧と海南島です。これによる死者は100万人に上ります。 地震の前に小さな地震が頻発し、国家と国民を不安にします。」 問題は、ここにある「地震の前に小さな地震が・・・」という表現が、今回の四川地震に当たるのかどうかということです。「小さな地震」という形容詞は、9月に起きる超巨大地震との相対的な比較をしたうえでの表現で、けっして小規模だという意味ではありません。 さらに、原文一語一句を追って訳してみると、以下のような内容が浮かび上がります。 原文(ポルトガル語)直訳――― 「第4項 大地震が2008年9月13日に中国で起き、100万人以上の人々が亡くなるかもしれません。そして巨大な波(津波?)が起きて隣国に達するでしょう。 またその日付より前に、それ(9月13日の地震)ほどでない別の地震(複数)があって、国家と国民を動揺させるでしょう。 震源地は南寧もしくは、場合によっては海南島です。30メートルの津波(複数)が発生するでしょう。」 (括弧内は韮澤注) ここでの重要なポイントは、「9月13日より前に」地震が起きて、「9月13日の大地震ほどではないけれど・・・国家と国民を動揺させる・・・」というところです。 13億人もの国民と国家が不安と動揺をおこした事件として、四川大地震は、まさにこの予知文書の中で言い表されていたと言ってよいでしょう。 また上の直訳では、海南島は南寧より震源地になる可能性が低いという意味の語句が使われており、南寧で起きる可能性の方が高いということがわかります。 しかし語意には、「二つは別の地震」というニュアンスも含まれており、別の大きな余震が海南島で起きるということになるかもしれませんので、注意し続ける必要があります。 「巨大な波が達する隣国」とは、対岸のフィリピンや台湾、ベトナム、マレーシアなどが考えられますが、日本にも多少影響するでしょう。
一方、『続・未来からの警告〜ジュセリーノ予言集U』では、前述の中国での地震が、名古屋ので起きる東南海地震となる可能性も出てきています。
以前より、ジュセリーノ氏の5月来日の際の最重要目的は、日本の政治家へのアプローチであると聞いていましたが、ジュセリーノ氏の来日後、科学技術庁の関係者の方から依頼を受け、引き受けることになりました。
衆議院議員会館でジュセリーノ氏の講演がおこなわれたのは5月15日でした。講演には、各党の議員や秘書の方々だけでなく、一般からの関係名士など含め、100人以上が出席しましたが、実際の申し込みは200人を超え、最も大きな会議室ながらも半数の人が入れなかったとの事で、たいへんな注目を集めていました。 当日、議員の皆さんからは、「日本民族移住本部を作らなければならない」とか、「今年の東海地震に備え、どうすべきか?」、「2043年問題はどうなるのか?」などの発言が相次ぎ、元々からの関心のレベルの高さが伺えました。 そして、この日を前後に、日本と中国で3つの大きな地震が発生したのです。 [1] 5月8日 茨城沖で、マグニチュード7.0の地震が発生。震度5弱を観測。 [2] 5月12日 四川大地震が発生。マグニチュード7.8を記録。 [3] 6月14日 岩手・宮城内陸地震発生。マグニチュード7.2を観測。 [1]の地震は、位置的にPDF資料上の「高認識度予言」no.14の予知にあたりますが、これは実際の日付が1週間早くなったと考えられます。 [2]の地震は、上記で考察したように、9月の南寧地震の前兆地震である可能性濃厚です。上の表の「年間主要予言」no.18にあたります。 [3]の地震は、同表no.15の可能性があります。「予言集U」の巻末月別予言では日付が出ていませんでしたが、国内講演では「6月13日に大阪で起きる」と発言しています。 日付は1日ずれたのみという精度でしたが、規模はM6.2という予言から、実際はM7.2へと拡大しました。 震源については、奥州(おうしゅう)、または大崎という、発音の似た地名が近くにあり、夢で聞いた際に大阪と解釈したのではないかという見方があります。 講演の当日は四川大地震の3日後でしたので、いち早く「予言はしていたのか?」との質問が寄せられましたが、ジュセリーノ氏は、「この予知文書は、9月13日に中国で起きる地震と共に、中国政府に昨年送ってある。」と答え、「この3日間に7,600通のメールが中国から届いている」と話していました。 後日、週刊誌「SPA!(7月1日号)」のインタビュー記事によれば、 「政府や民間人8人に警告文を送った。これには配達記録がある。予言を疑いながらも、これによって地震を知った人の中には、四川を離れていた人がいた。発生後3人の人から返事があった。その氏名を知られると命が危ないので公表できない・・・。」 と書かれています。 オリンピック開催を直前に控えた中国政府の統制弾圧や、被害者から怒りや不満が向けられるだろうからとの事でした。
7月3日、YAHOO!ニュースに次のような報道が出ていました。 自称予言者「大地震起きる」 海南省で離島騒ぎ―――― 7月3日11時50分配信 サーチナ・中国情報局 ブラジルの自称予言者が2008年9月に中国か日本で大地震が発生すると警告していることから、海南省で一部住民がパニックに陥り、離島を計画する騒ぎに発展している。7月2日付で海南日報が伝えた。 同紙によると、ブラジルの教師で自称予言者のジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏(48)は夢から将来を予測することができると主張しており、08年9月に中国か日本で死者が100万人を超える大地震が発生すると警告している。 このため今年9月13日に広西チワン族自治区南寧市と海南省の間でマグニチュード9.1の大地震が起き、津波で数百万人が死亡するとの噂が中国で広がった。 これに対して海南省地震局はジュセリーノ氏の予測は科学的根拠が乏しく、信用しないよう市民に呼びかけを行っている。同局予知センターの沈繁鑾主任は「現時点で南寧市と海南省の間で大地震を発生させるような地質変動は見られない」と語った。 四川地震がひどい惨状を呈しましたから、中国の人々はこの予知内容に恐怖感を持ったのでしょう。また、ここまでの行動に至らせた根拠として、四川地震の発生をあらかじめ知っていた人物が、その体験から確信を得、積極的な行動に出ているということも考えられます。 現在、ジュセリーノ氏の中国語読みにあたる「朱瑟裏諾」でネット検索をかけると、数万件もの結果が出てきます。 主なサイトは香港系のブログで、四川地震の2日後あたりから、非常に詳細なジュセリーノ予言の記事を掲載し、9月13日の南寧地震への注意も呼びかけています。 中にはジュセリーノ氏と交流していると思われる内容や、オリジナルのブラジルサイトの情報も出ており、明らかに情報発信者が、ジュセリーノ予言を事前に知っていたことが分かります。 また、前述しましたように、地震直後に7,600件ものメールがジュセリーノ氏に来ていたということからも、民間レベルの関心の高さが伺えます。 そのような中、このままだとパニックを引き起こす危険もあるということで、中国政府の情報局が規制に乗り出したと考えられますが、そのことがジュセリーノ氏から送られた予知文書受け取りを認めるという事を、いっそう難しくしていると思われます。 もう一つ、中国政府に送った文書には、共産党関係者や科学者、民間人の名前が記されていますので、もし明らかになれば、「あらかじめ知っていながら、なぜ伝えなかったのか!」という非難が巻き起こると同時に、「科学的根拠のない噂である」と断じる、現在の中国政府の意向にも逆らう存在となり、命の危険に晒される事も十分考えられます。 議員会館での講演の直後、私はジュセリーノ氏に、「四川地震に関する予知文書をすぐにメールで送ってもらえませんか」と頼んだ際、「書斎は子供たちが入らないよう、カギをかけてあり、帰ったらすぐに送りますよ」との返事でしたが、次第に状況が緊迫してきて、中国に送った文書の公開は難しくなったようで、 結局、アメリカのヒラリー・クリントン氏に送った文書が、ブラジルのホームページに掲載されたにとどまっています。
「予言集U」の月別予言5月の項目(P.344)には、ブラジルの航空機が墜落する予知が出ています。 日付は出ていませんが、どうやら前述の議員会館講演の直前だったようで、ジュセリーノ氏は「この事故は、航空会社が予知文書を認識し、防止することができました。」と話していました。 この予言の原文は、昨年末にブラジルのホームページに掲載されました。そこには、 「サンタカタリーナ州に向かう途中で墜落し、多くの犠牲者をもたらす・・・」 とあり、括弧書きとして「会社にはすでに警告されました。」と記されています。 これは、航空会社が認め、フライトを撤回したということなのでしょう。 今後もジュセリーノ氏の予知警告は続くと思われますが、それを受け取った側がどのような対策を講じるかで、大きな結果の違いをもたらす事になると言えるでしょう。
『続・未来からの警告』の巻末にある「予言年表」は、弊社が入手している予知文書からリストアップして記載したものですが、再調査の結果、原文書が見当たらない箇所あり、おそらく重複記載か数値の誤認と思われます。 第6版以降は訂正されますが、それ以前の版をお持ちの方は、恐れ入りますが上記の個所をご記入頂きますようお願い申し上げます。 訂正は、「年表」に1箇所と、連動した「監修者解説」1箇所になります。 P.318 後ろより3行目 誤 : マグニチュード8・9という大きい地震がサンフランシスコを襲う 正 : マグニチュード6・3の地震がサンフランシスコで起きる P.356 7行目 誤 : サンフランシスコで二月にM8・9の大地震 正 : サンフランシスコで五月にM6・3の地震 実際は、版が変わるごとに誤字や脱字などは訂正されますが、マグニチュードが6と9の違いということになると、地震の規模としては大変な違いになってきますので、あらためて告知させて頂きました。 ここに謹んでお詫び申し上げます。 |