巨大UFOの出現と情報開示
UP : 2009.04.05
前回コラムから早くも半年近くが経過しましたが、依然として慌ただしい国際情勢に目が離せない状況が続いています。この間、UFOに関する情報にもいろいろ動きがありましたので、今回はその周辺についてふれてみたいと思います。

今年の1月21日にワシントンで行なわれたオバマ新大統領就任式は、演説会場に訪れた大変な数の群衆と共に、このところのアメリカの政治イベントの中でも、最高の盛り上がりを見せていました。
そんな中、この様子を実況中継していたCNNの映像の中に、UFOらしき物体が写っていたという騒ぎがあり、早速テレビや新聞などから取材を受けましたが、そちらは残念ながら鳥が映り込んでいた可能性が高い映像でした。

ところが、前年11月にネバダ州における選挙演説中のニュース映像には、オバマ氏の背後の空に、「円盤型物体」がはっきり映っていたのです(下画像参照)。
一部の研究者達からは、「オバマ氏が大統領になった場合、UFO情報公開に貢献してくれるのではないか?」といった期待も寄せられていたようです。



米イグザミナー紙によれば、オバマ新大統領は、就任後に安全保障の状況説明を受け、その中に国際的なテロ問題と共に、UFO問題に関する内容があったとの事です。
そこでは第二次世界大戦後60年間にアメリカが行って来たUFO対策や、ウィルバート・スミスによるカナダの国家的UFO研究などについて、軍高官(デニス・ブレアー大将)から説明を受けたと報じています。

この記事から、米当局の中で、地球外知的生命体の情報に対する厳然とした対応が、半世紀以上前から策定されていた事が伺われますが、説明を受けた新大統領の感想を是非とも聞いてみたいものです。


世界各国がUFO情報を公開

近年はっきりと感じられるのは、世界的なUFO情報への対応が変化してきている事です。
それは、英国・フランス・デンマーク・アルゼンチン・エクアドル・ルーマニアなどの国々が、UFO事件の情報公開に踏み切っており、民間の事件だけでなく、軍事的な遭遇事件も公開し始めているからです。

最近の動きとしては、今年の1月28日、デンマークの空軍大尉が、1978年〜2002年までの軍のUFOデータ329ページ分を公表しています。
その中には、1982年に起きたUFO着陸事件があり、直径15メートルほどの円盤から、5人の小柄な宇宙人が出てきたという報告内容に挿絵(下参照)が付いていましたが、グレイ系というよりも人間に近い顔という点が興味深いです。

このような情報公開に歩調を合わせるかのように、アメリカの宇宙飛行士たちによるUFO遭遇発言が聞かれるようになりました。

昨年の11月上旬、アポロ月着陸40周年を記念して制作された映画「ザ・ムーン」のプロモーションのため来日していたバズ・オルドリン(アポロ11号)が、テレビ局のインタビューに応じました。この中で、アポロの乗組員がミッション中、UFO遭遇した事を語った内容について解説してほしいという依頼が局からありました。
出演の状況は、年末のニュース特番で放送されましたが(ニュースページ参照)、その内容を紹介してみましょう。 オルドリン元飛行士は次のように語っていました。

「私は月に行く途中で、正体不明の物体を見ました。
宇宙船のパネルかと考えましたが、結局何だか分かりませんでした・・・」


そこでインタビュアーが「見たものを、ここに描いてもらえますか?」と頼んだところ、氏はスケッチ(下図参照)を描いたというのです。 一見、ぼんやりした丸い物の下に細長い部分があり、全体が輝いているように描かれています。本人が言うようなパネル状というより、筒の先に円形の部分が付いているように見えます。



インタビュー中にオルドリン氏が描いたスケッチ

アポロ11号の宇宙飛行士たちが目撃した物体については、弊社のいくつかの出版物中にも紹介されており、最も詳細な記述は、モスクワでロシア科学アカデミーから受取った資料にありました (「天文学とUFO」モーリス・K・ジェサップ・著に掲載)。それによれば、
「月に行く途中でオルドリンが見たものは『長さ1500mの円筒形物体』だった」と書かれています。また、アームストロング船長は、「月までの3/4のところで、3機のUFOに遭遇した」と述べています。3人の飛行士達は、UFOがアポロ宇宙船を追い越して行った事にも気付いていました。

このオルドリン氏の暴露発言の少し前、世界的なニュースになって話題を呼んだのは、
アポロ14号の飛行士だったエドガー・ミッチェル氏の衝撃的な発言でした。

「宇宙人は過去に何度か地球を訪問しており、UFOの存在は真実だ。

この事実は約60年間にわたり、アメリカ政府によって隠蔽されてきた。

もし彼らが敵対的だったなら、今頃人類は滅亡していただろう。


以上の発言は、単なる目撃発言よりさらに踏み込んでおり、まるでUFO研究家が話しているかのような内容ですが、正真正銘のアポロ宇宙飛行士が言った!という事で衝撃を与えました。 しかし、これこそまさしく現在のUFO情報の状況を的確に言い表した内容でしょう。
正確にはこの内容は、ディスクロージャープロジェクトCSETIを主宰するスティーブン・グレア博士の数年前の著作中に紹介されていたのですが、昨年の7月に英国のラジオ番組で改めて発言し、世界的なニュースになりました。

ここで注意しなければならないのは、ミッチェル氏の語った宇宙人の外観についてです。
一般的には、氏が「グレイ」系の宇宙人モデルを特定したかのように報道されましたが、実際はそうではなく、聞き手がそのような絵を示して「こんな宇宙人ですか?」と聞いたのに対し、「一部には、そんな小柄で奇妙な宇宙人も・・・」と発言したに過ぎず、決してグレイタイプだと確証したのではないということです。

ミッチェル氏は宇宙開発から身を引いた後、自身の宇宙体験によってノエティック・サイエンス研究所( IONS - The Institute of Noetic Sciences )を設立し、人間の純粋知性と意識科学の研究に進んでいます。( この研究内容については後ほどまた触れます )

そしてこの3月、BBCニュースで「英国防省が3回目のUFO資料1200件を開示した」と伝えましたが、この中には、1989年に英空軍基地に報告された宇宙人遭遇事件の文書がありました。そこには、現れた「金髪の宇宙人」が「ミステリーサークルは、私のような地球型の星から来ている友好的な仲間が作っている」と語ったという事件(下図参照)の内容が入っており、これにはたいへん驚きました。


今年の3月に
英国防省が公開した
UFO資料の一部




テキサス巨大UFOは「出エジプト記」の“火の柱”!

ここで、『続・未来からの警告』の監修者解説でも取り上げた「米国中部に出現した巨大矩形UFO」について補足したいと思います。

アメリカのテキサス州でUFO騒動が始まったのは、2008年の1月1日のことでした。その後1月8日に複数の目撃が報告され、その大きさが1000m以上もあったということで、世界的に話題になり、日本の新聞やテレビでも報道されました(下画像参照)から、読者の皆さんの中で覚えている方も多いかと思います。

この事件で興味深いのは、当時のブッシュ大統領自宅の近くで起きたという事で、この近辺の空軍基地から、何機もの戦闘機がUFOを追跡しているのが目撃されました。
その後、事件を調査していた民間のUFO研究組織MUFONが、情報自由化法に基づき、その時のUFOとジェット戦闘機のレーダー解析図(下図参照)を当局から入手する事に成功しました。

この図を見て分かるのは、ヘリやジェットが直線的に定速度で移動しているのに比べ、UFOは一箇所に停滞したり、突然別の場所に急加速して現れたりしている事で、解析図は目撃者たちの証言に一致していました。

目撃は、テキサス州フォートワースの南西にある三つの小さな町で起きました。
まず、1月1日の白昼にダブリン現れ、地上100mという低空に出現し、林の中から見ていた人は、巨大な物体があまりに低空にあったため、「まったく空が見えなかった」との事で、まるで一枚の銀色の金属の板が空を覆っているような状況でした。しかし、その底部には円筒状の窪みを持つ独特の構造があるのを、ライフル銃の望遠照準鏡ではっきりと目撃していました。

1月8日の夕方には、セルデンという町の郊外で事件が起きました。大勢の人が、1000mほどの高度を飛行する複数の長方形物体や小さい円形物体目撃し、2本の長方形物体が縦に並んで飛ぶ様を見ていた人たちは、「まるで旧約聖書にある、モーゼがエジプトから脱出するときに日夜現れて人々を導いた「火の柱」かと思わせるような情景だった」と証言しました。そして、その背後から複数のジェット戦闘機が追跡して行った様子が目撃されました。

さらに同日、近くのステフィンビルという町でも、市中の連邦裁判所の近くで、多数の人たちが小型の矩形UFOを目撃しました。そして1月18日には、もっと小型の矩形UFOも現れ、それは11月にも目撃されています。

これらの長方形物体の大きさは、大(1600m X 800m)/中(300m X 200m)/小(135m X 45m)の3種類あり、初期に現れたものは大きく、次第に小さな矩形UFOとなり、秋ころにはビームを地上に照射するような様子が各地で見られるようになりました。

大きい矩形UFOは、「まったくの板状」で、中央部分に複数の「窪み」があり、銀白色の金属的表面には「モヤ状の気体」が発光して火の柱のように見えたとの事ですが、中型の一部や小型のものは、暗緑色のフェルト状の表面で、角に「丸み」があってライトがついています。
そして中央部分に、窓付きのドーム状船室やアンテナのような突起が見られました
(下図参照)。

ここで、一つの推測として考えられるのは、初期に現れた巨大な板状物体は、地球外からの特殊な目的を持ったUFOで、小型の矩形物体は地球製ではないかという事です。

これは、グレア博士が指摘する「目撃されるUFOの90%は、宇宙戦争をもくろむシャドウ・ガバメントの地球製UFOである」が意味する状況になります。宇宙から来た板状物体が何であるかについては、いずれさらに詳しく考察したいと思っています。


宇宙人情報による社会混乱の発生

次に、前述のUFO事件がきっかけになって開かれたのではないかと思われる、
国連の非公開会議についてふれてみたいと思います。

2008年の3月に入って、フランス国連大使館筋からの内容として、「2月12日から3日間、国連でUFOや宇宙人に関する秘密会議が開かれた」という情報が入ってきました。もちろん一般のニュース報道にはなりませんでしたが、ヨーロッパの一部関係者の間で流布し、他の地域に広がったようです。アメリカの研究家の間では、情報に尾ひれが付いて、一時は騒動にもなりかけましたが、真相は以下のようなものでした。


「2008年2月12日 ニューヨークの国連本部で、厳重なボディーチェックのもと、約30ヶ国が参加した非公開会議が開かれた。この会議は13日と14日も続けられた。

話し合われたテーマは、米国上院議員の依頼で、ここ10年間にわたって国防当局が調査したレポートによる、国家防衛に関する緊急対策で、主に世界的な経済危機と宇宙問題であった。それによると、
『数年内に、西欧社会の経済が大変動を起こす可能性があり、またUFOの出現も、社会を混乱させる原因のひとつになることを認めなければならない』という」

「このレポートを提出した国防当局者は、さらに次のように警告した。
『以上の状況から、一般世論はますます陰謀論に傾いていき、支配階級に対する狂気と敵意が蔓延することになる。
UFOの存在を否定するだけで、うろたえるしか術がない各国政府の空には、ますますUFOが増え続けているため、人々の問いかけは限界に達し、政府と科学界に対する大衆の信頼が危機的状況に陥るだろう』


「この会議の最終結論として、『今や
米当局者は、次の段階のUFO情報開示の必要があり、一般大衆の意欲が増大してその圧力が及ぶならば、各国の政府は、地球上に宇宙人が存在するという認識に立たなければならない』と表明した。」
以上が、この3日間の国連における秘密会議のだいたいの内容です。
これによって、最近の各国当局によるUFO文書の公開の理由がお分かりになるのではないかと思います。今後の推移は、私たち大衆がUFO問題の真実に対して、どこまではっきり目覚めるかにかかっている、という事になります。

さて、この秘密会議には、当然日本の政府関係者も出席していたことでしょう。
会議では、出席者の誰もが、「地球人類が、いま宇宙人の知性に直面しているのだ」ということを充分認識し、UFO・宇宙人を否定する人はいないどころか、一部の出席者はこの問題に非常に精通しており、またある人は間違った解釈にならないよう慎重だったと伝えられています。
確かに現在、世界の経済状況は厳しい局面に突入しており、UFO事件も新しい波の中にありますが、それは別に「宇宙人が2013年に、侵略しに攻めてくる」とか「地球文明が何もかも崩壊する」などという事ではなく、地球人がようやく地球のみの文明という殻の中から、宇宙文明に脱皮する時期に入ったという事なのでしょう。

見方によれば、この会議の主催者といえる国防担当者とは、ちょうど江戸幕府の大目付のような立場でしょうから、海の向こうの政治や科学に精通しているとは言い難く、知らぬ存ぜぬと言っていたのが、黒船が次々と現れ、現実的な対応に迫られてきたという事ではないでしょうか。

最後に、「宇宙からの知性」ということに関し、エドガー・ミッチェル氏が地球帰還後に始めた研究のきっかけである、宇宙体験として彼自身が宇宙で受けたフィーリングについて、参考のために紹介しておきます。

「まったく自己の存在を感じないようでいて、しかも最高に意味深い感覚、
宇宙の偉大な統御と神の存在についての洞察。

それは危機に瀕している地球の状態、このひとつの惑星において、 ますます深まっていく危機へと人々を誘ってきた人類の集団狂気の認識が沸き起こり、
特に我々の文化を急きょ変えなければならない必要を感じた。

私は、生き残るために使われなければならない直感的・心理的諸力、
現社会が今まで無視してきたような諸力が心に満ちていたことを知った。」


彼が設立した研究所の名前である「ノエティック (NOETIC)」とは、ギリシャ語で純粋知性・意識性を意味し、いわゆる超心理学や超常現象の分野が含まれています。
このような宇宙体験は、ややもすると宇宙飛行士たちが帰還後、社会生活に適応することを困難にさせ、芸術や宗教、エコロジー活動などに転進させたと言われる事もありますが、氏の言葉は、宇宙の知性というものを理解する上で、重要なヒントになるように思われます。

ところで最近、弊社は宇宙開発とUFOに関し、大問題をひき起こすと思われる情報を入手しました。今後どのような形で提起していくか、状況が進展次第、ご報告したいと思います。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。