地球で働く宇宙人たち
UP : 2004.08.06
前回のコラムでは、古代大陸文明の消滅後、天上の神々からの介入が盛んに行われたことを取り上げましたが、今回は、現代における宇宙人の活動を明らかにしようと思います。

おさらいにもなりますが、有史前の遺跡文明の突然の消滅には「それなりの意味」があり、おそらく紀元前には、高度に発達していた「失われた文明」の名残を引き継ぐ一部の人たちと、天空からの来訪者との交流は当たり前で、ある一族はどこかの惑星に避難させてもらったり、地球での勢力を拡大するための援助を受けるなど、文字通りの「直接的な介入」があったと思われます。

しかし、宇宙人との接触が無い人種が増えたことで「文明の格差」が拡大し、ついに地球全体が原始的な文明レベルに戻ってしまった時、彼らの手にも負えない状態となり、そこで「断絶」が起こったわけです。
国際的な学問の一分野である「宇宙法」の研究について、以前(コラム2004年no.41)取り上げたように、人類学的見地から文明間に格差がある場合は、交流が「致命的な結果をもたらす」ものであることが分かっています。惑星と惑星の文明の格差は、大陸と大陸の間の文明以上の何かがあるに違いありません。

その後、現在に至る2〜3000年間、天上の神々は地球への直接介入を手控え、側面から、この地球上の文明を援助して来たものと思われます。


その新しい介入のスタートは、インドの仏教・中国の儒教・ヨーロッパのキリスト教などから、その片鱗が見受けられ、その後の中世以降、ヨーロッパのルネサンスによって生まれたデモクラシーや近代自然科学の流れ、そして近代においての、ファチマの事件に端を発する、世界平和や世界の諸宗教の統一への気運などから、彼らの「裏側」からの介入が感じられます。

そしてもちろん、戦後の宇宙開発にもその兆しが見受けられますが、NASA内部では、非常に頻繁に語られている問題だということを、ある日本の宇宙飛行士が述べています(コラム2003年no.18より)。

地球そのものの開国のためには、何よりもまず諸惑星との「文明の格差を縮小」させ、地球文明が宇宙的レベルへとアップする必要があります。
自然科学の技術が浸透し、曲がりなりにも「高度な文明」として構築された現代ですが、ここに来て直面する問題は、自然環境の保護と平和の達成です。これらに対しても、宇宙的な「側面からの働きかけ」が存在していると思われます。

しかし現状では、対立する国家構造によって存続して来た、巨大な経済勢力の存在による強力な抵抗があります。この状況がどのような進展を見せるかによって、地球の命運が左右されると言って良いでしょう。

そのような中、私がこれまで「宇宙からの介入」を最も大きく感じた要素の一つは「国連の動き」でした。もうひとつは「自然保護の動き」そして「人権問題」です。

もちろん宇宙開発の関連組織や軍にも「彼ら」はいますが、これらのセクションのスタッフたちの考え方・背後にあるビジョン・関係者の動機などから、非常に宇宙的なものを見出すことが出来ます。
他にも『ニラサワさん。』に登場した宇宙人「J」などの場合は、アメリカの映画産業で存在を発揮してくれていたわけですが、これは国家・文化を問わず、地球外の献身的なパーソナリティーが多分に関与し続けている、ということなのでしょう。

私自身も30年以上前に、国連の重要なポストにいながら宇宙人問題に関係していた人物(高齢な女性)に会ったことがありますが、それ以前から国連のスタッフには、非常に宇宙的なビジョンを持った人々がいました。かつて事務総長だったウ・タント氏も宇宙人問題を非常に重視し、「ベトナム戦争の後に国連が直面する最も重大な問題は、UFO問題である」という発言を残しています。

その後、1990年代に入り、UFO党を通じて国連の内部団体から働きかけがあり、日本の政府関係者もそれらにタッチするようになったのですが........

この頃、私にとってある一つの「事件」がありました。
これは今回のテーマの中でどうしても述べておきたいことです。

ちょうど冷戦時代が終わりを告げ、平和の兆しが感じられた当時、ロシアからヨーロッパにかけ、非常に多くのUFO出現がありました。ヨーロッパ統合が始まったりする中、レーガン大統領の演説などから「地球外のからの介入」に対するコメントが出たりしていましたが、その頃の国連内部では、地球外の知的生命体__つまり宇宙人の存在__に対する非常に積極的アプローチが行われていたのです。

その当時、私が接触していた「ある公的な人物」が、現在で言う民主党の何人かの政治家たちを連れ、ニューヨークの国連本部に案内し、その「宇宙的なアプローチ」に参加していた時期がありました。

私はその人物に、地球の文明の流れに関与する宇宙人の存在について、何度か話をしたことがありましたが、当初は私の意見を全面的に聞き入れるということはありませんでした。

しかしある時、日本の政治関係者を国連に連れて帰って来た後、彼が私に対して打ち明けた以下の内容は、彼自信の考えを変えたようです。

彼はまず私に、こう言いました。

「結局、韮澤さんの言った通りだったよ。国連は宇宙人と直接接触してるんだね。」

そこで私がその証拠について尋ねると、国連からの書簡の中にあったことを教えてくれました。しかし、その書簡自体は見せてもらえませんでした。

しかし、彼はもうひとつの「決定的な出来事」を語ってくれました。

「むこうで日本の政治家を連れて国連のスタッフに会っている時、話が問題の核心に近付くと、彼(国連職員)の口から信じられないような言葉が出て来たんだよ。
あまりにも驚いたので、その人たち(日本の政治家)にはその言葉の通訳することも、説明することも出来なかったよ。私はただじっと聞きながら、その言葉の意味することを噛みしめてたよ。全身に鳥肌が立つのを感じたね。」

「要するに、彼(国連職員)は『しょっちゅう宇宙人と会っている』と言うんだ。そして『指示を受けている』と。
それは『国連の中に宇宙人がいる』ってことになるんだよ。そうでないと、毎日のように会うことなんて出来ない訳だし。しかも国連の重要スタッフも、この問題には関わっているようだし……」


当時、UFO系番組でレギュラー並みにテレビ出演していた私は「そこまで言うのならこの事実を公表してみないか?」と、誘ってみましたが、彼は「それは出来ない」と答えました。
そこで「私自身がそれを公表しても良いか?」と聞くと「匿名であれば良い」という条件付きで了解をもらっていたのですが、公開するのは、実は今回が初めてです。


以上のような事実からも「宇宙人たちが、すでにこの地球社会に入って来ている」ことは確かです。
これらは既に、著書『ニラサワさん。』の中で何度も述べていることで、友情寄稿の古山氏による宇宙人「J」のエピソードも、その通りの事であることが分かります。

そして現在も、依然として彼らは表には出てこないし、また現実的にも「出て来られない」わけですが、その動きが普通は見ることが出来なくとも、私たちの文明に多くの影響を与えて来ています。ただそれは「押し付け」ではなく、地球人の自発的な「気づき」や「目覚め」に期待しつつ、側面から行っているのでしょう。

しかしその一方で、原爆の製造法を教えた宇宙人がいたかもしれず、またそれによる自滅を期待さえした宇宙人がいたかもしれないのです。それは、危険な技術をどのように使うかを、地球人の判断に委ねたとも考えられます。実は、それらの見極めについては、国連が提案していた「ふし」があったのです。

そこで次回は状況が許すなら、我々(UFO党)が受け取ったその国連の提案書を紹介してみようと思います。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。