ミレニアム・サバイバル(4)_純粋な宇宙的ソースとは何か
UP : 2005.03.11
先月17日に放送された関西テレビの番組内容を確認したところ、いつものことながら「特番の一部」となり、ライト・パターソン基地について以外の細かいトークはカットされていましたので、今回補足したいと思います。(堺港近くのヘリポートから大阪湾上空を飛び回った全体的なロケの様子は、前回のコラムをご覧下さい)

さて前回は「宇宙からテレポートして来た紫水晶」を紹介しましたが、実はもう一つ持参していたものがありました。それは、日本政府関係者による「エリア51地下基地の極秘視察レポート」です。これはロケに同行したケンドー小林さんにもお見せしました。

この文書は最近になるまで「公開禁止」となったまま、私の手元にあったものですが、以前、公的ルートからのUFO資料を収集していた際、内閣調査室にいたというある人物を通じて入手したものでしたが、近頃になって「解禁」となったので、ようやく人前で公開出来るようになったというわけです。このコラムでもその内容を紹介したいと思います。

この報告者の中では、アイダホの空軍基地からネバダのネリス空軍基地に行き、「ドリームランド」といわれる場所の、地下100メートルくらい下りた地点の情景を報告しています。

REPORT-? 9ページより>
「・・・・・・私はガイドに案内され、相変わらず警備兵4人に取り囲まれ、第3ブロックへ行った。●●大佐(本人の知人)と親しいガイドだったので、幾分、柔軟な態度であった。
見学する部屋の中へ入って、さすがに私も、あっと驚いた。
その部屋は防弾ガラスで仕切られているのは、第1、第2も一緒だったが、そこから見える特別工場の真中に円盤の宇宙船があった・・・・・・
アメリカ独自で、まったく空飛ぶ円盤のイメージどおりの宇宙船を研究しているとは、夢にも思わなかった。それにしても材質は何か。「手で触らせてください」と何回も頼んだが、それは許されなかった・・・・・・。」


ここで報告されている「円盤型の宇宙船」が、墜落したUFOだったのかは定かではありませんが、そうしたものに基づく研究施設が存在しているということは、この文章からだけでもよく分かります。

ただ残念ながら、例え秘密基地でもその情景の報告だけでは、UFO問題の真相を解き明かすには不充分です。「詳細な確定した情報」とまではいきません。
「宇宙人の行動と目的」「どこからやって来ているのか」などについての、基本的で具体的なデータがないからです。

結局、当局はそうした問題に関して、一切沈黙を守り続けているため、大衆の欲求が高じてというか、比較的安易に入手できる経路として、今ではもうすっかりお馴染みの、複雑で多層的な「チャネリング情報」が台頭してきていると言えるのかもしれません。

しかし、上記レポートで「円盤型宇宙船」が軍事基地の奥深くにあるという報告内容を念頭に置いてみると、現実の他惑星文明の実情は、誰にでも分かりやすくシンプルなものだとは考えられないでしょうか。
こちらのページで紹介されているような、片田舎の農家の庭にUFOが着陸し、飲み水をもらったお礼に、宇宙食としてつくったパンケーキを農夫にプレゼントしていくといった事件が起きているところからも、その片鱗が伺えます。

ここで、前回のコラムで多少触れましたが、現在のチャネリング情報の中に登場する「魔界的な現象」に関し、もう少し整理してみたいと思います。

大国の情報機関がSRV(科学的遠隔透視)を研究開発するようになる以前、これらの能力は、いわゆる予言者や霊視能力者たちなどが使っていました。
シャーマニズムの世界からの情報は、現在私たちが必要としているエコロジカルなメッセージの原点を想起させますが、幻覚作用を起こす薬草を使い、その力を活用していたということが、前回紹介した『9神(ザ・ナイン)』の中にも紹介されています。

遠隔透視は、誰も知らない遠くのことを即座に見通し、未来に起きる事を予知出来るという力でもあり、人間が持つ潜在的な能力として途方もなく貴重なものだと思われます。ただ一方で、私たちがまだ使い方をよく認識していないという面もあります。そこにこそ「地球の悲劇」と言える一面があり、特定の「勢力」がつけ入る要素が存在しているのかもしれません。

もう一方で、清き等しき神からもたらされた力とも思える情報の中に、なぜ「金神」とか「大師」はたまた「宇宙司令官」などの階層を持つような呼称が登場するのでしょう?

それはおそらく、具体的なステイタスを示す存在の方が、受け手に現実味をもたらすからではないでしょうか。情報の受け手も発展途上の人間ですから、何かしらの拠り所が必要なのでしょう。

それに加え、驚異的力をもって現れて来る存在は、多くの人があがめる対象となり、新旧の宗教の原点となっていることは、歴史からも明らかです。
そのような点から見れば、遠隔透視は、世界の人々の深層意識を「変容」させる起爆剤にもなり得ると言えます。驚異的癒しもある一方、人を狂気にも変容させる__
この「変容」の方向性を決定づける要因は何か?ここに大きな問題が隠されています。

まず一つは、依然として透視が人知を超えた感覚であるが故に、未だに体系化とコントロールの及ばない領域であることです。
遠近や過去現在を越えたシンクロニシティー、数値の共鳴などが起きることもありますが、よく言われる代表的な「幻視」や「半物質現象」などは、現在で言う「電磁現象」や「アブダクション認識」に言い換えられると思われますが、報告内容が現実の世界と重なっているので、解釈の幅が広がりすぎて始末におえません。

透視者がひとたび半意識状態になると、どこまでも感覚がオープンになります。想念次元の空間を通り過ぎる、あらゆる蒙昧の実体を引き寄せることになり、何らかの実体・情報の侵入が起きた場合、その流れに簡単に翻弄されてしまいます。
つまり恐怖感が出来てくると、同時に多くの怪奇現象を引き寄せることにもなるのです。

それを避けるためには、意識的なハンドルを握って判別していくことで、それをクリアしなければなりません。一度やってきた情報に囚われてしまっている人には難しいのですが、悪しき兆候が現れた場合「気にしないこと」が重要です。そうすればそれは遅かれ早かれ通り過ぎていき、やがては消えることになるのです。
もしそれに抵抗があるのなら、ポジティブ・シンクロに変えれば、逆にいいことが続きますが、よく見られる能力開発やアファメーションの技法は、まさに同じ原理にあたると言えるでしょう。

SRVやオカルト魔術の手法は、新しい感覚の夜明けでもあります。
アマゾン原住民が使う薬草の選別は、人知を超えた感知_つまり「生命体のDNAを透視していた」に違いないと『9神(ザ・ナイン)』の著者は述べています。感覚の変容の際に生命体などに接したとき、内部の「2つの螺旋」が見えてくるという訳です。
ある時はそれが「クンダリーニの双頭の蛇」ともなり、エジプトの創造神にも反映され、ドゴン族のシリウス伴星を知覚した認識にも通じていくと考えられます。

透視などで得られた情報・感覚を建設的に使うには、流れ来るメッセージに翻弄されるのではなく、また半意識状態のままに放置するのでもなく、自己の主体性の上に立脚した「意識」というハンドルを手放すことなく、時空を旅していく必要があります。
宇宙的生命体とは、そのように自己の主体性を強く維持しながら、オープンでコントロールされた感覚を保ちつつ、星々の間を漂い、地球にやってきているに違いありません。一方で私たち地球人の場合は、そのような理解の手前でずっと立ち止まったままなのでしょう。そう考えると、やはりこれらの課題をクリアしないと、ミレニアムを本当に超えるのは難しいかもしれません。

そのための方策としては、この地球世界を「ガイア(地球意識)のビジョンと人間の意識が共鳴して作り上げられて変遷していく幻みたいなもの」と捉えることで、進展するかもしれません。所詮人生はそれぞれの姿勢によって、どうにでも「変容」していくものです。それはまた、かけがえもなく楽しいものにもなり得るということです。

最後に、フリーメーソンとエドガーケイシーの関係に触れてみましょう。
『9神(ザ・ナイン)』において、ケイシーが邪悪なフリーメーソン陰謀に加担したかの言及がありましたが、実は引用されたリーディングの解釈が違っているのです。
実際は次のようになっています。

[1152-11]メーソンの戒律によってもたらされるような同朋団的な考えが、世界の平定に貢献しうる。これはメーソの組織になるということではなく、1945年以降の世界にもたらされる原理のことである……

つまりこのリーディングで示しているのは、第2次世界大戦以後に設立されていく「国連の機構」についてであり、メーソンの組織が支配するという内容ではない事が分かります。

ケイシーのリーディングは、原則的には「邪念無き英知」として作用していたわけですが、一連の地殻変動予言は「ハラリエル」という、カルマをつかさどる主体が発言したと言われています。ですからその後の人間自身の改善如何では、やってくる未来が変化することになるのかもしれません。

チャネリング的な情報ソースは、あたかもテレビのチャンネル選びのように、様々なレベルから流入してきます。受け手はそれらの情報を受け放す事無く、常に選別する必要があります。現実にも利用価値が高い側面もありますが、そのためのリスクを強く自覚することもまた必須です。

それこそが「与えられる」のではなく、各自が主体を形成するための「ミレニアム・サバイバル」と言えるでしょう。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。