UFO艦隊出現と情報公開運動の高まり @
UP : 2005.12.27

短い秋が過ぎて、年末が近づくにつれ、世界各地でUFOの大群が現れるという現象が起き出しました。

これまでUFOの編隊飛行は、過去コラム67「緊急報告 宇宙艦隊大接近」で述べましたように、主にメキシコで起きていたものでした。そして、昨年くらいからのメキシコでの出現も、その数と頻度が増加して行き、昨年の6月には、グアダラハラで500機以上ものUFOが空を埋め尽くすほどに出現した後、メキシコシティーや他の都市にも現れ、テレビは上空観測速報を流すほどの騒ぎだったようです。

そして今年の10月10日、午前10時55分から30分間くらいにわたり、韓国のソウルで数100機の同様な大群が現れました。
物体群は白い球形に見え、仁王山方向から三グループに分かれて飛来し、光化門上空を通り過ぎた後、南へ移動して急に消えるまでの様子を、市民数十人が目撃していたと報告されています。
その日の日本のテレビニュースで、その映像が放送されたのを見ましたが、大群のそれぞれの動きはまちまちで、中には高速で移動するものもあり、風船のようなものとは違うことが感じられました。この日は米軍のステルス配備が終了し、アメリカ本土に引き上げた翌日の出来事でした。

更に、その10日後の10月20日、午後9時半ごろのロンドン近郊のミドルセックス付近のハイウェーから、50機以上からなる明るく光るUFO編隊が、西から東へ移動して行くのが見られました。
それらは 約4分間にわたり、仰角45度くらいを、全体が赤や白に変色しながら通り過ぎたといいます。一人の運転手が車を止め、携帯のビデオで撮影した映像が、ネット上で公開されていました。
この時、行き交う他の車のドライバーは気付かなかったとの事で、BBCなどにも伝えましたが、マスコミは興味を示さなかったとの事です。この事例でわかるのは、例えUFO大群の出現でも、状況によって、気が付く人が少ない場合もあるということです。

それにしても、なぜUFOは大群で現れるようになったのでしょう?
過去のソビエト連邦崩壊の頃の、モスクワでのUFOの大量出現の際にも実感したことですが、私の経験では、地球上の社会的変動が大きく関係していると考えています。

つまり、地球人大衆の考え方や、それにつながる政治や思想の関係者の思考さえも、彼らは補足して動いているということです。SRVの機能性を考えた場合、彼らは上空からそれらをキャッチする事は十分可能な筈ですので、UFOの大量出現は、地球市民の思考の流れに即した、宇宙人のデモンストレーションだと考えられる訳です。

それでは、今回の大艦隊出現の背景には、地球上のどのような出来事が関わっているのでしょうか?ここで、私なりの結論に至るまでの経緯を述べてみたいと思います。

今年の10月の半ば頃、古い馴染みの政治関係者に会うよう依頼があり、同月21日に都内某所を訪ねました。その人物からは、今年3月に参議院総務委員会でUFO論議が行われたころ、ある「文書」を受け取っていました。

その場所で、いろんなことについて話しているうち、彼は「最近、皇居上空でUFOの編隊が現れた」と言いました。
しかもその日付が10月1日のことだと言うのです。つまりは、10月1日に東京に現れた後、10日後の10月10日にソウル、そのまた10日後の10月20日に、ロンドンに現れたことになり、それらの流れは単なる偶然とは思われないような気がしました。
そこで私は、最近、世界各地でもUFOの大群が現れていることを伝え、その皇居上空の目撃事件に関し、「詳しい報告が欲しい」と頼みました。

その後、目撃者本人から報告が届いたのは、翌11月の29日のことでしたが、その頃になると、年末のTVタックル特番の打ち合わせは終了しており、資料を提出する時間はありませんでした。

受け取った報告書は、400字詰め原稿用紙4枚にわたり、ぎっしり書かれていました。
目撃者は、ある政党の秘書をされている方でした。
執筆などにも関わっていらっしゃるようで、原稿用紙を使い、私が要請した項目に従って、きっちりと具体的に状況が記されてありました。


「たま出版」韮澤潤一郎様

早速ながら「UFO」目撃の日時と場所、そして天候などについてお報せ致します。
なお、私、目撃者本人の年令は65歳、現在の健康状態と精神状態は普通と心得ています。

平成17年10月1日、私は・・・(中略)・・・・・・え
(「へ」を「え」と表記するのは年齢を証明している:韮澤註) 向かいました。その場所は、東京新橋の汐留地区にあるロイヤルパークホテルという38階建ての高層ビルです。「UFO」を目撃した場所はそのビルの最上階にある、吹き抜けの中庭に面したガラス窓越しに見える廊下からでした。当日のその時刻の天候は快晴無風、チリもホコリも漉し取ったような上天気で、それに引かれて空を見上げたとき、その飛行物体を目にしたという次第です。

時刻は午後1時50分から2時の間で、注視した時間は3分程度だったと思います。
そのホテルのビルに隣接して西側には、日本テレビ放送網のビルがあり、ホテル中庭側から局の電波等が見上げる高さにあり、その距離およそ50メートル程です。
飛行物体はその電波塔方向の上方の彼方(仰角70度くらい)を、南の方角から北の方角え向けて移動しておりました。その動き方は風船が風に乗ってゆっくり流れていくという感じです。

飛行物体が最初に目に止まったときの印象は、青一色の中に、白く輝く半透明にも見えるコンタクトレンズという感覚で、一瞬、目の錯覚かとも思いましたが、目を凝らして注視したところ、飛行物体の数は一個や二個ではなく、数十個という数に思われました。
太陽光の反射かそれ自体の光なのか、物体の縁取りを銀白色に輝かせた楕円形リング状のその物体は、それぞれ同じ型と同じ大きさでしたが、整然と動くという感じではなく伸びやかに流れていくという感じでした。

私は、この現象、この光景を隣接のテレビ局え伝えたいと躍起になっておりましたが致し方なく、自分自身の錯覚でないことを確かめるため、通り合わせた一人のホテル従業員女子にもその様子を確認してもらったのです。

彼女は「あらっ、ほんとだっ!」と認めたのち、「4チャンネルの上だから何かあるんじゃないのっ!」と付け加えたことを記しておきます。
業務中の一瞬の出来事で、私なりのもどかしさを感じましたが、かねがね、「UFO」を目にしてみたいものと期待していたこともあり、この初めての体験は貴重に思えました。

そして、あの現象は、けっして“風船が飛んでいた”というものではないことを実感しているところです。
その飛行物体は、首都上空を悠々と行き、皇居上空あたりから駿河台方面に向かったようでした。

右、取り急ぎお伝えいたします。


以上の報告文に、目撃の説明図が添付されていました。

某政党秘書の方が記した
UFO目撃の説明図

最初、この図(上画像))を見た感じでは、ガラスの反射のように思われましたので、 現地調査の必要性を強く感じました。
UFO目撃の調査は、目撃された時間に合わせて、現地の状況を調べなくてはいけませんので、スケジュールが詰まっている中では非常に焦りましたが、一応、番組スタッフにもその一件を伝え、もし収録時に公表する場合は、文字通り「ぶっつけ本番になる」という覚悟でした。

そして更に年末が近づいて一段とスケジュールが忙しくなりながらも、目撃現場に行けたのは12月2日、UFO目撃のあった午後2時ごろでした。

ガラス越しの目撃は、たぶんに室内の照明が反射して「UFOが空に浮いているように見える」ことがよくあり、お歳からいって、ややもするとそういう誤認もあり得るという疑いを持ちながらその場に立ってみました……

しかし、そこでは、室内照明がガラスに映り込んで見えるということは「絶対無い」ということが解りました!
室内は細い廊下が一本通っているだけで、付近の天井には、夜間に点灯されると思われる非常灯があるだけでした。
これで、この場所で日中に空を見た場合、目撃されたようなものがガラスに映りこむことは無いということがはっきりしました。

目撃地点を撮影
(天井の照明に注目)

その時間も、ちょうどメイドさんたちが作業をしていたので訪ねてみると、当日の人ではなく、当人の確認はできませんでした。

そしてあらためて吹き抜けの空を見上げてみると、ある「状況」に気付きました。
そこは眼下の街並みが無く、空だけがくっきり「切り取られて」見えていたのです。

ここで、「それだけの数のUFOが飛行していったにもかかわらず、地上からの他の目撃者がいなかった」ことの謎が解けたように思われました。
「半透明」で「レンズのよう」ならば、地上の町中を歩いていたのでは、目立つような状態で見えないかと思われますが、このような、空だけがくっきり切り取られたように見える場所だからこそ、すぐにUFO群に気がついたのではないかということです。

実際の目撃領域を撮影した画像に、UFO群の位置関係を再現

空だけが切り取られているので、UFOが目につきやすいことがよくわかります

しかし、物体は「銀白色に輝かせた楕円形リング状」をしたはっきりとした形を持っており、風船の類でもないことがわかります。

青空に浮かぶ「半透明のような」UFOの典型的な例が、一昨年の2月にアメリカのウィスコンシン州で撮られています(下の画像)。



撮影したのは民間の女性で、匿名を希望しているために詳しいデータがありません。
枯れた樹木の向こうにUFOがはっきりとした輪郭を持って見えます。UFOは半透明とも言える楕円形の底面を見せながら、三個の発光体を持っているのがわかります。

この写真との類似性を確信したのは、タックル収録のスタジオででした。

目撃があった汐留タワーの窓は北西向きで、その向こうは霞ヶ関になります。すぐ北には隣接して皇居があり、編隊はまさしくその上空を通り過ぎたと思われます。
そして同じ頃、霞ヶ関の南西方向にある青山で、UFOの超接近遭遇が起きていたことがわかったのです。

収録スタジオに入ると、近くにいたゲストの方が私に話しかけてきました。

「最近、アダムスキー型のUFO目撃が多いようですね・・・」

私はギョッとして、「それはいつ頃のことですか?!」と聞きました。

「私のグループの親戚の人が、青山に住んでるそうなんですが、家の窓から、宙返りするように、アダムスキー型円盤が底辺を見せながら、通り過ぎたそうです。あの三個の球や細かい構造が見えたというのですから、すごいですよ。
10月の上旬くらいだったと思いますが、詳しい状況がわかったらお知らせしますよ。」


そこまでの接近遭遇は珍しく、まして都内で10月の初め頃ということになれば、皇居上空の編隊飛行との関係は濃厚だという印象を受けました。
この話は、スタジオで私が皇居上空事件の話をする前だったのですが、さすがにこの青山での目撃事件にまで及んで紹介する所までは出来ませんでした。

今回の収録で、私は、半透明で青空に溶け込むような青い色かもしれない、あの典型的な三個の球形ギアーを持つアダムスキー型スカウトシップという観点から、上で紹介したウィスコンシンの円盤写真の他に、もう一つ写真を持ち込んでいました。

これを巡って収録中にちょっとした騒動が持ち上がってしまったのですが、この辺から話はカナダの政権崩壊や、その陰にあるミサイル防衛構想といった政治的・軍事的な内容になっていきましたが、そこまで行くと、テレビでの一般放送は無理だということで、カットされたと聞きました。

しかし、本当のところはそのカットされた内容さえも序の口で、ここから先に出てくる話こそが、皆さんが知らなければならない重要事項なのです。

というわけで次回以降のコラムでは、私の仲間が2ヶ月に渡って海外調査を行った歴史的事件に関し、最近の「宇宙人との外交(Exopolitics)」に基づくUFO情報公開運動にも影響している、宇宙人情報の混乱と隠蔽の実態に迫っていくことにします。

ここでひとつ付け加えておきたいことは、今回の皇居上空を通過した「UFO航路」の下では、この時期、目撃者の関係者の命に関わることが行われていたということです。
遭遇事件をよく調べると、飛来と地上の状況にはそれなりの重要な関係があるということがわかって来ます。

今年もコラムをご覧下さった読者の皆様に感謝申し上げます。
来年もご覧頂ければ幸甚です。

韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。