「ジュセリーノ予言集U」に向けて
UP : 2007.07.12

BBSなどでもお知らせしていますが、現在、ジュセリーノ予言集・次回作の編集作業は、これまで手がけた書籍とは異なり、非常に困難な作業になってきています。
今回はこの周辺の状況についてふれてみたいと思います。

尚、刊行までに間に合わない予知については、当コラムや新設されたジュセリーノ最新ニュース・BBSなどで告知して参ります。テレビ・雑誌等の媒体でも発表する事もあると思いますが、その場合はあらかじめ、当サイト内でお知らせいたします。

まず、3月に弊社から刊行された、ジュセリーノ予言集T『未来からの警告』の編集時の背景からですが、ご存じのように予言集Tには、マリオ・エンジオ氏の著作原本がありました。内容はブラジル国内向けの内容が多く含まれており、掲げられているポルトガル語の予知警告文書は本文には記載されておらず、別の訳出作業が必要でした。
さらに書籍全体の構成は、荒削りで時系列もばらばらで、殆ど自家出版の日記のような構成で、そのままでは国内での出版が出来る仕上がりではありませんでした。

2冊目の「予言集U」は、ジュセリーノ氏とサンドラ・マヤ女史の共著になっており、やはり内容は似た構成になっていますが、ジュセリーノ氏はそのことに気付いているらしく、参考になりそうな予知文書を多量にお送り頂きました。
しかしながら、 それは結果的に翻訳の容量が「倍増」することになり、書籍構成を大幅に変更せざるを得なくなってしまうという一面もあるのです。
このような状況が、他の国で出版されずにいる原因の一つかもしれません。

ジュセリーノ予言集U

オリジナル版表紙

その上、ジュセリーノ氏は「毎日」5〜9件もの予知夢を見続けており、その都度手紙に書き上げては発送しているわけですから、状況は世界の日々の動きに連動し、とどまる事がありません。我々も、郵便・Eメール・電話などで連絡する度に、新しい予知についての話を伺うことになり、原稿をまとめる作業に決着をつけることが難しい局面が多々あります。
とはいえ、どこかで区切らないことには本になりませんから、あるところで見切りをつけなければなりません。現在の作業は、そのようなせめぎ合いの中での編集という状況です。

では、その編集中の「予言集U」の中身についてですが、「予言集T」で、これまでの過去の重大事件の検証が主体になり、未来に関してはおぼろげな概要を掲載した内容だった事に続き、今回は未来に関して出された予言の詳細に及ぶように務めています。しかし、ここにも「微妙な要素」と言わざるを得ない問題があることに気付きました。

わかりやすい例をあげましょう。
たとえば、予言集T『未来からの警告』の147ページにある
「2007年か2008年の7月13日に、日本で大きな地震が起き、大勢の命が奪われます」というような予言は、等の日本人にとっては明らかに判断に困る部分があります。
たとえば、場所は日本の「どこ」なのか?日付 は決まっているのに、何故2年に渡っているのか?等々です。編集作業当初、詳細がわからないものかとジュセリーノ氏に質問しましたが、答えは出てきませんでした。

また、2030年代後半以降の世界の状況は、非常に厳しいものがあるようですが、どうもはっきりしません。ジュセリーノ氏の話でも、もう少し見極めてから話したいとのことですが、それがどういうことを意味しているのかが解りませんでした。

このような状況に関し、いろいろと考察した結果、いくつかの要因があることが分かってきました。まず一つは、予知の方法です。

ジュセリーノ氏の予知は、夢の中で、未来のある日の「事件が起きている現場」に立ち、周囲で起きていることを可能な限り見る事で行われます。同時に、その日付や被災者の人数などが聞こえてきます。事件の犠牲者が何千人にもなる場合であれば、居合わせているジュセリーノ氏の眼前で、大変な修羅場が展開されている事でしょう。
そして夢から目覚めると、ジュセリー氏は即座にその内容をメモに残します。

ここで書かれた原文は、年月日と時間が記され、「○○○が起きた… ○○○人が死亡している」というように、殆ど現在完了形で書かれます。これは「ポイントの予言──ある場所・ある時間に特定した状況を記したもの」になります。 これが手紙に書かれる段階になると、時刻や細かい人数などは省略されることもあり、さらに聞き取りにくい別の国の地名に関しては、精度を欠く内容になると思います。また、何もかも上から見下ろしているわけでは無いので、全体の地形の変化などの概括まで行うというのは難しいはずです。

そのような中でも、ある時期に集中する度重なる異変の風景で、その時期に起きる大規模な変動が次第に分かってくる、ということもあるでしょう。たとえば未来のある同じ時期に、地球のある場所では気温が高く干ばつに見舞われ、別の場所では寒冷化している…ということもあり得る訳ですが、ジュセリーノ氏は、あくまでも夢の中で「見たありのまま」を記録しているのですから、見た直後に説明がつかない場合、氏自身戸惑ってしまう事もあり、前述のような見極めを必要とするのだと思います。ただ双方共、その時点に起きる事件であることに変わりはありません。

また、ジュセリーノ氏の予言とは「ポイント」ですから、その時点で起こる全ての事が記されている訳ではありません。
日本列島が沈むほどの天変地異が予言されている場合もありますが、その後の年に「日本で新しい発明がある」とか、「新幹線の事故が起きる」などという予言も出て来ていますので、何もかも全滅することは無いと思われます。何か局地的な事件が起きる度に人々は復興し、生き延びて行くに違いありません。

そしてもうひとつの要因として、ジュセリーノ氏は、予防する手立てが無いような大惨事の発表を、意図的に控えているような「ふし」がある、という事があげられます。
それは主に、事件の内容が無用に人々を不安にさせるだけで、何ら建設的な警告にならない場合です。警告文書を送るのは、その内容を予防可能な警告として受け止められそうな内容だと判断した場合に限っているのではないでしょうか。

編集作業は、このような状況が常にありつつ、刊行に向けて進んで行くのですが、予言集T『未来からの警告』刊行以降、さらに新しい未来展望が出て来ていますので、できるだけ整理して収録したいと考えています。

現在の作業の中で見られる予言内容に関しては、気候変動や地震などの災害の他、テロ事件や内乱、あるいは殺人などの犯罪に関する事柄が多くあります。ブラジル国内に関する事例だけでも、現在進行中の警察・裁判絡みの出来事だけでも100件を超えています。しかしながらその殆どは、ブラジルの国内法上公開出来ない状態であるとの事でした。
日本の事件に関しても予言文書が存在しますが、その一部は秋に放送予定のテレビ特番の中で検証することになるかと思います。

犯罪の予知に関しては、あまりにも詳細で正確なので、ブラジルでは共犯を疑われてしまう事もあるそうです。日本での犯罪予知についても、文書を受け取ったテレビ局は、信じられずに立ち止まったまま、倫理委員会の評決が降りず、放送の決定が遅れました。

今、作業中の私の目の前には、2010年に開かれるサッカーの南アフリカ・ワールドカップの優勝チーム名が書かれた文書があり、4位までの国名が書かれています。
この文書は、2005年にブラジルのサッカー連盟に送られた書簡で、翌2006年にドイツ・ワールドカップのベストエイトのスコアーも出ています。PK戦の点数まで正確に的中しています。

現在の科学の常識では、「未来は先の事であり、文字通り未知の領域である」という捉え方ですから、ジュセリーノ氏のように、これから起きる事を正確に言い当てる力を認めることは難しいでしょうし、『未来からの警告』を読んだくらいで、すんなり納得出来ないと言う反応があるのは無理もありません。
しかし、逼迫してくる時代になると、ノアが神から箱舟を作るよう言われたように、時空を超えた情報や警告がどこからかやって来るのではないでしょうか。

神は人類に対し、時間の概念を崩し始めたのか───?
未来は何のためにあるのか───?
この現象世界とは一体何なのか───?

ジュセリーノ氏の正確な予言文書に立ち合う度、様々な問いが去来します…。

編集と翻訳は難航を極めており、またしばらくは、当コラムが滞ることもあるとは思いますが、ご了承いただきますようお願いいたします。「予言集U」は、まだタイトルも決まっていませんが、年内には刊行する方向で頑張りたいと思っています。


<前回コラムの内容についての補足>

前回コラム「2007年の月別予言」の10月に
「日本で地震が起き、多くの犠牲者をもたらす」
とある事について、その後詳細が記された予知文書が確認できました。
それによりますと、
「2007年の10月と11月の間に、大阪で地震が起こりますが、それほど強くはありません…」
と書かれており、起きる場所は大阪ということになります。
「強くはない」といっても、対比されているデータから見てマグニチュード6以上はあるように思われますので、注意は十分に必要だと思います。

この文書は、9月25日(午後9時〜11時放送)の日本テレビでの特番で紹介される予定になっています。ただ、「予言などの情報は、風評被害を起こす可能性がある」という見方から、その部分だけカットされる可能性もあります。いずれにしても「予言集U」の方には、その全文を掲載いたします。
この文書には来年以降の地震が対比されていますが、「予言集U」の刊行時はまだ起きる前ですので、上記以外の事件に関しては間に合うはずです。今年の秋の地震に関しては、上記の文章が全てです。
韮 澤 潤 一 郎
にらさわじゅんいちろう

韮澤潤一郎の監修本
1945年新潟県生まれ。
法政大学文学部を卒業。

科学哲学において、
量子力学と意識の問題を研究する。

たま出版社長 他各社役員・
UFO教育グループ主幹。
 小学生時代にUFOを目撃して以来、40年にわたる内外フィールドワークを伴った研究をもとに雑誌やTVで活躍中。1995年にはUFO党より参議院選挙に出馬。最近は、『たけしのTVタックル』などの番組に出演、超常現象肯定派の側に立って論陣を張る。UFO絶対肯定派。これまでに『ソ連東欧の超科学』『ノストラダムス大予言原典』『第三の選択』、「エドガー・ケイシー・シリーズ」「UFOシリーズ」などのベストセラーを手がけてきた。

 UFOと超常現象における研究の主要なテーマは、UFO目撃事件に始まり、宇宙開発や軍事上の情報操作の実態、宇宙考古学的な視点から見た人類の歴史、ミステリーサークル出現にいたる近代の文明に及ぼす宇宙人の動向、多様なコンタクト事件から判明する宇宙人の文明と、我々地球人の進化と能力の展望。