滅亡しそうな種族の最後の生き残り
UP : 2003.06.27
 6月16日の夜、千葉〜茨城両県の広い範囲で「爆発音のようなものがした」という通報が警察に相次ぎ「青い光が見えた」など85件以上の情報が寄せられたといいます。その後、気象庁の火山観測用カメラなどにその映像が捕えられていて、確かに夜空の雲間に発光体が不気味に撮影されていました。
 ニュースでは結局、隕石の落下ではないかと報じられていますが、私が以前聞いた話では「グリーン色を発する特殊なUFO」があって、過去にもアメリカ東海岸や日本海などで爆発音と共に目撃されたことがあり、それらは「放射能汚染などの環境を浄化するためのUFO」だという説があり、もしかしたらそういうものだったかもしれません。目撃された犬吠崎から北の鹿島灘沿いには、東海村の原発が存在しています。
 驚いた事にこのニュースの直後、実は昨年の秋「シベリアに100トン以上の重さの隕石が落下していた」という報道が続きました。幸いこの時は人的被害はゼロだったといわれています。この事件で思い出すのは、1908年のツングースカ大爆発の事件です。大音響と共に閃光が走り、その後キノコ雲が付近の村で目撃されていました。ただしこの時はその物体がヨーロッパの上空から侵入し、奇怪な方向転換を行ったというデータが、当社の『ソ連・東欧のUFO』に記載されています。つまりそれは「UFOの墜落」ではなかったのか?というわけです。
 いずれにしてもシベリアは広大で、昨年の隕石落下でも山手線の内側くらいの被害があり、クレーターも残っていましたが、今までだれも気付かなかったということです。軍事衛星のレーダーなどでも捕えられなかったのでしょうか。こうした天変地異に対して、人間は全く無力だと言えるでしょう。

 先日のNHKスペシャルで、ブラジルのジャングルの中に住んでいて、まだ現代文明と接触していない先住民を取り上げていました。だいたいは家族集団のような小さな部族で形成されており、それぞれが特異な言語を持ち、独特な生活様式の小さな文明を形成しているようでした。彼らは「イゾラド」(隔絶された人々)といわれています。その文明レベルは、ちょうど日本の石器時代や縄文時代に似ています。
 現代文明と接触した彼らの多くは、細菌性の病気などで絶滅したといわれています。今回の番組では、そうした一つの種族の最後の生き残りである二人のイゾラドを追っています。その二人が所属していた部族は「何か発光現象を伴うような天変地異に遭って絶滅しかかっている」ということでした。言葉が通じないのですが、何か閃光のようなものを極度に恐れているということです。
 二人は男であり、一人は足が不自由で、兄弟なのか家族かわかりませんが助け合って生きてきたようです。体には何ひとつ身につけておらず、保護された時に着せた衣服も脱ぎ捨てて逃げようとしていました。

 私が興味を持つのは、このような「隔絶された文明間のコミュニケーション」についてです。現在、地球にいた宇宙人の消息などを含むUFOに関する書籍を制作中ですが、隔絶されてきた文明間のコミュニケーションがいかに難しいかということを実感しています。

 作家の沢木耕太郎さんを含むカメラクルーは、この保護されているイゾラドの二人に近付いて撮影していくわけですが、最初は何となく笑っているような顔が、カメラが回るに従って、だんだん険しい顔つきになり、何かに怯えているような目をして遠ざかっていくのです。その翌日にはなぜか森に消えてしまいます。
 とにかく部族というのは、少しでも違うと言葉が通じないのです。保護施設の管理者たちも現地の人達で、少しはイゾラドの言葉を理解してはいますが、この二人の言葉はほとんどわかりません。もう二人だけでは森で生活できないのか、何日かすると帰ってきました。

 施設の人達は、何とか日本からきた人達とイゾラドが交流出来るよう、努力してくれます。その様子は「隔絶された文明間の人間同士が接触する」原点を見ているような気持ちになりました。これまで新大陸発見の歴史においては、侵略・略奪、そして奴隷化といった悲惨な過去があります。しかしそれは人間同士の本来の交わり方ではないということを私たちは学んでいます。


 宇宙からやってくる人々が、当然このレベルの節度をわきまえているだろうことは充分あり得ます。実際、そういう宇宙人たちと接触した人々の体験は、まさに今回の番組の取材とよく似ているのです。

 施設の人達は、まず二人のイゾラドが住んでいる小屋の中に入っていきました。言葉がほとんどわからないのに、イゾラドたちが話すのを、相づちをうちながら聞いてやるのです。それを何時間も続けた後、日本人たちを小屋の中に招き入れました。取材班もその場の雰囲気を壊さないよう、にこやかに相づちを打つような素振りでいることで、その小屋の中を撮影することが出来たわけです。

 二人のイゾラドの表情から、彼らが何を考えているのかを判断するのは非常に難しく、常に何かを警戒して怯えているような表情にも見えますし、何とか言葉を伝え、打ち解けようとしているようにも思えますが、もの悲しい感じにも見えます。
 二人は幼少の頃に一族から離れてしまったようです。だからその一族の生活様式さえ受け継ぐことができなかったようで、出来る事と言えば、ただきれいに矢を作っていわき、しまっておくことだけです。つがうべき弓さえも作れず、それによって狩猟することも知らないのです。小屋の天井には、作られた矢の束が住み重なっていました。ただ哀れというしかありません。一人は足が悪く、よく歩くことが出来ないのですが、二人は助け合って森の中で生きてきたのでしょう。もう彼らの言葉が通 じるのは、その二人だけです。

 この二人がわれわれの文明の中に入ってくるのは、彼らの寿命の間には無理でしょう。三つ子の魂としてその人の性格の中に植え付けられた文明は、その個人を支えていると共に、その人の人間性を束縛しているということになるのでしょうか。

 もうひとつのイゾラドの種族が紹介されていました。活気のある家族で構成されていて、元気な子供がいました。彼らは取材班の船に乗せてもらって、川下りを楽しんでいました。3歳の女の子が母親に「町に行くのよ」と楽しそうに叫んでいるのが印象的でした。この子供は恐らく、現代文明になじんで成長することができるでしょう。

 この二種類のイゾラドの種族を見ていると、地球に来ている宇宙人に対するわれわれの反応と同じように思われるのです。
 彼らは静かに我々の間に住み、にこやかに相づちを打ってくれているように思われます。この文明を壊すとか、私たちの人間性に干渉しようとするようなことはないようです。精神的なアドバイスにしても、その人の考えていることに極端に逆らうようなことはなく、ケースバイケースで、こちらが気が付くまではっきりしたことはいわないような感じです。

 これは当社で刊行している、ケルビン・ロウ、サルパトール・ビジャヌエバ、ストレンジス、そしてGAのケースでさえ、彼らは決して相手の存在をないがしろにするようなことはしないよう配慮しているのがわかるでしょう。それがために彼らの発言には、矛盾や混乱さえあるように思われます。
 滅亡しかかっている二人に対して、どのようにしようとも現代文明を理解させることは困難です。彼の種族の一部を受け継いで生涯を終えるしかありません。これはある意味「地球カルト人」ということになるでしょう。

 しかし文明の船に乗ってはしゃいでいたイゾラドの子供のように「外の世界」がどんなものなのかを次第に理解していく人々も現れてくることでしょう。
38
  • 12. 25
大晦日紅白裏番のバトル
37
  • 12. 02
世界初公開:地球に存在した宇宙人の詳細
36
  • 11. 11
NHK番組で放送された鹿島説裏づけ映像
35
  • 11. 05
現代に及ぶ歴史の重み
34
  • 10. 09
歴史のタブー
33
  • 09. 24
隠された電磁テクノロジー
32
  • 09. 09
空間エネルギー実施機構(SAES)の原点
31
  • 08. 25
国家防衛とバベルの塔
30
  • 08. 05
真夏の夜の幽霊話
29
  • 07. 25
情報の流れと大衆のアイデンティティ
28
  • 07. 10
歴史的経緯のなかにおける欺瞞と犯罪
27
  • 06. 27
滅亡しそうな種族の最後の生き残り
26
  • 06. 09
マトリックスの網を見破る難しさ
25
  • 05. 28
チャネリングは神に通じているのか
24
  • 05. 12
白服集団報道の顛末
23
  • 04. 22
変革と癒し
22
  • 04. 10
地球に住んでいた宇宙人の消息
21
  • 03. 25
平和と改革
20
  • 03. 11
予言の成就
19
  • 02. 25
イラク開戦と宇宙からの介入
18
  • 02. 06
NASAにいる宇宙人たち!!
17
  • 01. 22
SRV(科学的透視)やチャネリングの効用
16
  • 01. 06
UFOに遭遇したJAL機長へのインタビュー(2)