歴史のタブー
UP : 2003.10.09
 私は普段「テレビドラマ」というものを見ることはまず無いのですが、NHKの大河ドラマ『武蔵』は珍しく見ています。吉川栄治の原作を私は読んでいないせいか、このシリーズはなかなか面白いと思います。戦国時代末期の日本の一般大衆の現状が映像の中に感じられるのです。

 私の母は胎教のためにこの本を読んでいたと言っていまして「おかげで元気な子供が出来た」と喜んでいたのです。そのせいか、若い頃私は家を飛び出してしまいました。現在、私が住んでいるところから青梅の方に少し入ったところに、吉川英治の記念館がありますが、知人や親類の人が訪ねて来た時に、連れて行ったりしています。武蔵野の山間部にひっそりとたたずむ、大正風の木造書斎は周りの広い庭とマッチしてなかなか風流で、趣が感じられます。

 「TVの視聴率アンケート」のようなサイトを見ていますと、原作を読んだ人達は俳優の演技に幻滅を感じているようですが、幸か不幸か、私はその原作を読んでいません。もともとあまり小説というものは読んだことがなく、せいぜい家にあった『岩窟王』とか『レミゼラブル』などの分厚い旧仮名遣いの本を読んだくらいです。

 出版の仕事をしているのに、本を読むよりもテレビドラマを寝転がって見ている方が労力が少なく、リラックスできるなどというのは、無精者でしょうか。まあ、書籍の中における文字の展開と、映像による俳優の表現には大きな隔たりがあり、表現方法は異るわけで、とかく本を先に読んでいる人達は、原作と映像表現とのギャップに幻滅を感じることが多いようです。私にはその「先入観」が無いわけですから、映像のみの面白さを堪能出来るのかもしれません。

 学生時代に池袋の文芸座という映画館に通っていた頃、やはり吉川英治原作を映画化した「武蔵」のシリーズを徹夜で見たことがありました。映画館は木造のボロ屋で座席も木製のぼろい椅子だったと記憶しています。館内の外壁が所々破れていて、外が覗ける場所もありました。
 確か吉川英治の原作は巌流島の決闘で終結したと思います。しかし武蔵はその後、九州の殿様の庇護のもと「五輪の書」などを書いて老年まで長生きしたと認識しています。
 今回のNHKのドラマは、どうやら巌流島の決闘が9月でしたから、その後の生涯も描くのかと楽しみです。


 徳川家の指南役となり、江戸幕府の構築に関わった柳生家に武蔵が関わらなかったのは、反体制的な気質として「自由人」を貫いた気質からでしょうか。
 この徳川系柳生の忍者跡が山口県の麻郷(あごう)にあり、後に明治天皇となった大室寅之祐がここで生まれています。戦国時代もそうですが、明治維新でさえ、そうした忍者が活躍し、暗殺・毒殺が行われ、時代を作り変える歴史というものがあったようです。

 当社の新刊『日本史のタブーに挑んだ男』は、今までに見られないほどの太いオビがカバーにかぶせてあります。そして、「明治天皇はすり替えられた」というコピーがタイトル文字よりも大きく表示されています。このオビの「コピー」は本当は「タイトル」にしたかったのですが、かつて、タブーに挑んだ男である鹿島氏がこのテーマで書籍にした時、まともに天皇のことをタイトルにして、全ての新聞広告から断られたということがあったものですから、本のタイトルは無難なものとして帯を太くし、いわんとする意見を「コピー」にしたわけです。

 「明治天皇のすり替え」とはどういうことなのかを説明しましょう。一般的な史実として言われているのは「明治天皇のお父さんは孝明天皇」ということですが、これは「孝明天皇の長男は睦仁(むつひと)親王」ということです。この睦仁親王が、明治天皇になったわけですが、そこで暗殺・毒殺が行われ、大室寅之祐という同年輩の人物が入れ替わったというわけです。それは大政奉還と王政復古が施行される時でした。この大号令が発せられたのは、寅之祐の生家近くの高松八幡宮でおこなわれています。
 当書巻頭のカラー口絵には、伊藤博文が孝明天皇を刺殺したという忍者刀が紹介されています。血のりで錆びていますから、血痕が検出されるかもしれないと注釈が入っています。睦仁親王は毒殺でした。この犠牲によって、明治開国が実現しています。

 さらに当書では「歴史のタブー」として、アジアからオリエントーそしてエジプトやイスラエルの旧約聖書時代にまで遡ります。それらの歴史の要となった中国の歴史書や聖書の逸話などが、如何に多くの作りごとであったのかを如実に明らかにしていきます。

 これによってさまざまな歴史上の謎が明らかになります。なぜ青森にユダヤ的なキリストの墓があるのか?宮中でひそかに執り行われているといわれる儀式の多くが、韓国式であるのか?
 更に広げていくなら、なぜ世界各地でオーパーツが発見されているのか?そして現代においては、なぜ多くの人がありえないはずの地球外の宇宙船などを目撃しているのか?ということまで行くことになるでしょう。

 つまりそれは「為政者の都合によって情報が変えられてしまっている」ということです。ありきたりの常識で満足するのであればそれで済むでしょうが、それは「実態とは違う認識で自分自身をごまかしている」ということになります。

 人間には好奇心というものがあります。それによって文明は進歩し、一人一人の意識の拡大が行われます。もちろん「宇宙の全て」が解るわけではないでしょうが、そのようにして社会は変わっていくといえるでしょう。

 「隠す」ということは一種の「安全策」でもありますが、一部のセクトの利権が関わっているので、結局は分離・対立を作り上げることになります。時間が経って真実が明らかにされる時にそれを受け入れるなら、許しと和解が生まれることになるでしょう。

 人間の究極には「真実を見極めたい」という願望が潜んでいるはずです。ごまかしや思い込みのままで対立していては、不幸が生まれるだけでしょう。誰もが幸福を望んでいるわけですから、真実を明らかにすることによって、個人だけでなく民族意識の深層にある怨念も解けるのではないでしょうか。
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