情報の流れと大衆のアイデンティティー
UP : 2003.07.25
 「ジャンボ貨物機UFO遭遇事件」のレポートを英文にして、ようやくインターネットのメールで送ることができました。
 1週間以上もレスポンスが無いのでおかしいなと思っていたら、現在のディスクロージャーのサイトには、何かバグのようなものが入って機能していないようです。どうも外部からの妨害のように思われます。仕方がないのでCSETIの本来のページから送ってみたら、ようやく通じました。このサイトには世界中から毎日何万件ものアクセスがあると言われていますから、エネルギーやUFO問題の重大情報を扱っているサイトとして監視されているのでしょう。

 フセイン政権を打倒した、今回のイラク戦争の発端になった大量破壊兵器存在の情報をもたらした証言者が自殺しましたが、これは明らかに「消された」ということでしょう。一般のマスコミに出るニュースは物事のごく一部で、その裏に何があるかは判断が難しいと思います。確かに、行政上の都合とか国家の安全ということもあるかもしれませんが、道路公団の財務諸表が隠蔽されていたような、権力者の都合であってはなりません。
 いわゆる権力者の情報操作も、長い間ウソがバレないまま長い時間が経つと、それが本当だと大衆が信じたまま定着してしまいます。

 ミステリー・サークルのように毎年新しいパターンが出現したり、UFO問題のように驚異的な写真が次々と撮影されていけば、いつかそれは真実が暴かれる可能性がありますが、歴史的な事実については難しいところがあります。
 現在当社では『日本史のタブーに挑戦した男』(仮題)という本の編集中ですが、歴史を遡ると、どうも世界は一つの源泉に辿り着くようです。それはちょうどあの「バベルの塔の神話」に例えられます。さまざまな国家や民族といえども、もともとは一つの人類であったものが「神に挑戦する」という権力者の意志を結集して、あのような建物を建てることによって人々はバラバラになり、言語と民族が分散していったという話です。

 先日、NHKスペシャルの「文明の道」で、ローマ時代の遺跡から八歳の少女のミイラが発見されたことがとり上げられていました。遺跡はローマ市民の墓の跡だということで、今から1800年前のものでした。
 驚くべきことに、この少女のミイラが身にまとっていた布は、当時中国でのみ産出された絹で出来ていました。当時シルクロードの商人たちがヨーロッパとアジアをつなぐ懸け橋となって活躍していたことが知られていましたが「中国の産物がローマの一般庶民にさえ日常的に使われていたという証拠が初めて見つかった」ということでした。 この番組のシリーズでは、このほかにもヨーロッパとアジアの文明が、意外に繋がりが深かったということを明らかにしています。例えば中央アジアの仏像遺跡の顔がヨーロッパ系の彫刻でできているとか、アジア圏の都市国家の住民がアジア人だけではなく、ヨーロッパ系もいたというようなことです。これは紀元二世紀ころの話になるわけですが、さらにそれをさかのぼった時代に何があったのかということになると、まだまだ多くの謎が残されています。

 「日本史のタブー」では「日本列島に日本人だけがいた」あるいは「アジア人だけがいた」ということを否定しています。イスラエル十支族の日本への流入という日ユ同祖論もさることながら、中国大陸にもアジア人だけではなく、中東のシュメールの影響があったという説に繋がります。これは紀元前2000年から3000年にも遡り、日本では縄文から弥生時代になり、そのころの「倭国」とは何だったのか?卑弥呼はどのような立場にあったのか?日本の各地に残される古墳群は何を意味するのか?これらによって、歴史の驚くべき実態を暴いていきます。

 中国の場合、問題は「秦の始皇帝」にあります。彼の墓として発見された兵馬俑の遺跡はアジア人のものではなく、ペルシャの軍団とそれにまたがるヨーロッパ人の兵隊だったとしています。中国はこの遺跡を一般に公表することなく、埋め戻してしまいました。
 始皇帝の伝説を作り上げた当時、中国では禁書令が敷かれ、400人以上の関係者が殺されたといいます。真実を闇に葬ってしまったわけです。 

 一つの民族・一つの国家が結集して立ち上がる時、大衆のアイデンティティーを形成するため、一つの「バベルの塔」を打ち立てるのでしょう。いわばそうしたウソによって作られた社会というものは、とかく他の民族に対して差別や挑戦が行われることになります。現代の国際問題はそうした背景によって起きているといってもいいでしょう。

 現在の感覚では、まずは「自分のこと」「自分の国家のこと」が大切であり、裕福な満ち足りたほかの惑星のことは、邪魔であるのかもしれません。しかし結局ウソによる歴史に基いた社会というものは、欺瞞の中に生きているということになります。そのことによって、大衆が求めた権威やシステムというものは、知らず知らずのうちにそこに住んでいる人たち自身を限定し、縛っていきます。

 ここで必要とされるのは「その現状にとどまるのではなく、まず真実の展望を持ち、新しい価値観なり生き方を見出す」ということでしょう。本来この作業には、ある種の哲学なり宗教性が含まれるのですが、これを促す原理が今の地球には出来ていません。それは目に見えない歴史の欺瞞の束縛なのでしょうか。
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